100年人生レシピでは今回、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」に登録するママたちを対象に、「認知症に関する意識調査」を実施しました。
前編では、調査結果からわかった「ママたちが認知症に対して抱いているイメージ」のリアルをお伝えしています。
後編にあたるこの記事は、「家族が認知症になったら?」がテーマ。
子育て世代の「子育てと介護を同時に対応することになったら…」という不安や、親世代の介護についてどう考えているかについて、ママたちの本音にせまりました。
子育て世代の「子育てと介護を同時に対応することになったら…」という不安や、親世代の介護についてどう考えているかについて、ママたちの本音にせまりました。
※『認知症に関する意識調査』アンケート 「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年5月27日〜2022年6月3日 インターネット上で実施。有効回答数は109件
家族の認知症「介護する人がいない」ことが不安
「家族(パートナーの両親・自身の両親)がなる可能性に不安を感じている病気は?」という質問には、8〜9割にあたるママが「認知症(94人)」「がん(91人)」と回答。
子育て家庭にとって「認知症」は、親世代がかかる可能性のある病気として、最も不安に感じているもののひとつであることがわかりました。
子育て家庭にとって「認知症」は、親世代がかかる可能性のある病気として、最も不安に感じているもののひとつであることがわかりました。
つづく質問「家族(パートナーの両親・自身の両親)が認知症になったとき不安に思うことは?」への回答で一番多かったのは、「介護、サポートをする人がいない(85人)」。前編でご紹介した「自身/パートナーが認知症になったら?」という質問への回答結果とは、また違うものとなっています。
また、この質問には「その他(記述回答)」への具体的な回答が多かったのも印象的でした。親世代が認知症になる可能性については、自分たちのことよりもリアルに考えているのかもしれません。
・近くに住んでいないので、離れたままの場合の心配と、近くに住むまたは同居した場合、介護できるのか。
・同居する必要があるかどうか。それに伴う引っ越しの必要性。
・人格が変わるため、受け止め切れるか不安
このような「介護をする前提での不安」や、
・遠方なので他の兄弟に負担をかけてしまい、兄弟の関係が悪化するかもしれないこと
・同居する必要があるかどうか。それに伴う引っ越しの必要性。
・人格が変わるため、受け止め切れるか不安
このような「介護をする前提での不安」や、
・遠方なので他の兄弟に負担をかけてしまい、兄弟の関係が悪化するかもしれないこと
こちらのコメントのような「自分が介護できないことによる人間関係への影響」が、不安ポイントとしてあげられていました。また、
・病院代などの支払いを自分たちでできるのか、それともこちらに負担がくるのか。
と、金銭面での不安を打ち明けてくれたママも。
と、金銭面での不安を打ち明けてくれたママも。
約8割が「家族の介護についてパートナーと話し合っていない」
多くのママが、親世代の認知症について不安を感じていることがわかりました。では、実際の介護についてはどこまで考えているのでしょうか?
「親世代が要介護状態になった際の介護について、パートナーと話し合っていますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは20.2%(22人)と少数。79.8%(87人)のママは、「いいえ」と回答しました。
この結果から、多くの子育て家庭が漠然とした不安を感じているにも関わらず、夫婦での具体的な話し合いにはいたっていないことがうかがえます。
約2割の「パートナーと話し合っている」回答者について追加ヒアリング
前の質問に「はい」と回答した22人のママたちを対象に、「パートナーの両親が要介護状態になった際、介護やサポートは主にどなたが対応しますか?」と更にふみこんで質問してみたところ、約4割の9人が「介護サービスを利用する」と回答しています。
パートナーと話し合うきっかけについては、
・祖父が認知症のため介護が必要になり、改めて「介護」について考えるきっかけとなりました。
・義父が急遽、入院することになったため
・両親が新たに病気をしたり、ケガをしたりをきっかけに、話をしました
・祖父が認知症のため介護が必要になり、改めて「介護」について考えるきっかけとなりました。
・義父が急遽、入院することになったため
・両親が新たに病気をしたり、ケガをしたりをきっかけに、話をしました
など、実際に介護の可能性を感じた経験をきっかけに、パートナーと話し合っているケースが多いようです。その他には、
・その時の状況にならなければ、わからないため、その時動ける方がメインで動く。
という「現時点では未定」というものや、
・少し距離があるため介護サービスを利用しながら自分たちでもサポートする。
・遠方なので、恐らく介護サービス
遠方で介護が難しいことがわかっているため介護サービスを利用予定、といった回答が寄せられていました。
という「現時点では未定」というものや、
・少し距離があるため介護サービスを利用しながら自分たちでもサポートする。
・遠方なので、恐らく介護サービス
遠方で介護が難しいことがわかっているため介護サービスを利用予定、といった回答が寄せられていました。
「認知症への漠然とした不安」に対し、具体的に対策している子育て家庭は少ない
今回の調査結果から、親世代の認知症に対して漠然とした不安を感じているものの、実際にパートナーと話し合ったことがあるママは少ない、ということがわかりました。
また、介護の体制や金銭的負担といった「親世代が認知症になった時の具体的な方針」を実際に決めている家庭も、同じく少ないことがわかりました。
認知症には、誰がなってもおかしくない時代です。ご家族に今その兆候がみられないとしても、正しい知識をもち、備えておくことにこしたことはありません。
認知症には、誰がなってもおかしくない時代です。ご家族に今その兆候がみられないとしても、正しい知識をもち、備えておくことにこしたことはありません。
100年人生レシピでは「認知症を知る」というテーマで、認知症についての正しい知識や向き合い方などについて発信しています。漠然とした不安を解消するために、情報を得るところからはじめてみませんか。
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