認知症ケアにおいて、介護の在り方は重要です。本人の気持ちに寄り添う介護は、薬物療法以上の効果を示すことがありますので、認知症になった本人の気持ちや、困った言動や行動がなぜ起こるのかを理解しておくことが大切です。
初期には本人もうまくできないことを自覚しています
認知症になると、失敗することや対処できないことが増えてきますが、初期には本人もそのことを自覚し、不安や苛立ち、恐怖を感じているものです。そんなとき、叱ったり、強い口調でたしなめたり、赤ちゃん扱いしたりすると、自尊心が傷つけられ、気分が落ち込み、意欲を失い、引きこもりや不眠、妄想や暴力につながることがあります。
本人の気持ちの揺れと病気を理解しましょう
認知症となった本人は、何とかしようという気持ちを持っているため、それがあだになり、間違った行動や問題行動となって、周囲を戸惑わせてしまうことがあります。そこをわかって不安や恐怖心を取り除き、心穏やかになれるようなサポートができれば、本人の問題行動が改善し、介護する人の負担も軽くなります。
全ページをDLする場合はこちら