生活習慣病全般に良いとされる生活習慣は認知症予防にも有効です。疾病の仕組みや原因、その予防方法について知り、健康的な生活を心がけましょう。
前編では糖尿病で三大合併症や動脈硬化が起こるメカニズムを解説しました。後編では糖尿病が「歯周病」を起こすメカニズムや、「喫煙」が糖尿病を引き起こすメカニズムなどについて解説します。
前編では糖尿病で三大合併症や動脈硬化が起こるメカニズムを解説しました。後編では糖尿病が「歯周病」を起こすメカニズムや、「喫煙」が糖尿病を引き起こすメカニズムなどについて解説します。
糖尿病で歯周病に?そのメカニズムとは
糖尿病によって高血糖の状態が続くと、体内の免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。そして歯周病も細菌感染が原因のため、糖尿病になると歯周病を発症しやすくなります。また、高血糖によって歯茎の血管が損傷することも、糖尿病患者の歯周病の要因です。なお、歯周病になると歯茎の中で炎症性物質が生み出されるのですが、この炎症性物質はインスリンの作用を妨げるため、糖尿病を悪化させる側面も持ちます。
喫煙が糖尿病を引き起こす?そのメカニズムとは
喫煙すると交感神経が刺激され、血糖値が上昇しやすくなります。また、タバコに含まれるニコチンは体内のインスリンの作用を低下させるため、糖尿病になりやすくなると言われています。国内外の研究によれば、喫煙者は非喫煙者と比べ、2型糖尿病の発症リスクが1.4倍になることが判明しています。
ステロイドで糖尿病に?そのメカニズムとは
みなさんは「ステロイド糖尿病」をご存知でしょうか。ステロイド糖尿病とは、長期にわたってステロイド薬を服用し続けたことが原因で起こる糖尿病です。
ステロイド薬の主成分であるグルココルチコイドは、インスリンの分泌量を低下させ、インスリンの作用を減退させる側面を持ちます。このため、服薬を長期間続けると血糖値が上がってしまい、糖尿病を起こす可能性があるのです。
ステロイド薬の主成分であるグルココルチコイドは、インスリンの分泌量を低下させ、インスリンの作用を減退させる側面を持ちます。このため、服薬を長期間続けると血糖値が上がってしまい、糖尿病を起こす可能性があるのです。
糖尿病患者は血糖コントロールが肝心
糖尿病による三大合併症や動脈硬化、歯周病は、いずれも高血糖状態の持続が原因で起こるものです。糖尿病患者は血糖コントロールに注意し、未然に合併症を防ぎましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ