認知症予防につながる娯楽と食生活

認知症予防につながる娯楽と食生活

脳機能を刺激して活性化を促し、健康的な生活を過ごすことは、認知症の予防につながると考えられています。この記事では、認知症予防につながる娯楽と食生活ついて解説します。

認知症予防につながる娯楽

計算・読み書き等、脳トレーニングにつながる知的活動は認知症予防に役立つと言われています。将棋・囲碁・チェス・麻雀・トランプ等は、脳機能を刺激できる娯楽であり、体力に自信がない高齢者の方でも手軽にできるため、おすすめです。また、二人以上で楽しめるため、コミュニケーションの良い機会にもなります。その他、ジグソーパズル・クロスワードパズル・クイズ・なぞなぞ等も、認知症の予防につながります。

これらの娯楽は、スマートフォンのアプリ等でも楽しむことができます。なお、スマートフォンやアプリを操作する・関連情報をインターネットで検索することは、記憶・注意力・言語能力・論理力・反応速度・手の運動能力・視覚機能等を鍛えることにつながり、脳機能を刺激することもできます。ただし、スマートフォンの使い過ぎは脳疲労・眼精疲労等を引き起こす可能性があるので注意が必要です。なお、ゲームやパズルが好きではない・スマートフォンやアプリの操作が苦手という場合は、以下に取り組むことでも脳機能を刺激できます。

・しりとり・簡単な計算をしながら、ウォーキング・ラジオ体操等を行う
・予定リストを書き出し、内容を覚える
・初めて聴く歌を聴きながら、歌詞を書き留める
・最寄りの公共施設までの地図を描く
・利き手ではない側の手で、簡単な動作を行う(コーヒーをかき混ぜる・歯磨きをする等)
・新しい話題・知識・言語等についての本を読む
・ボランティア活動・サークル活動等に参加する

認知症予防につながる食生活

脳機能・認知機能には、食生活・栄養状態が関係していると言われています。また、生活習慣病が認知症のリスクとも関係しているという点でも食生活は大切です。認知症・生活習慣病を予防し健康を保つため、DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)・ビタミン類・食物繊維等の健康維持に役立つ栄養を摂り、規則正しくバランスの整っている食生活を心がけるようにしましょう。なお、カロリー・塩分の過剰摂取には注意が必要ですが、高齢者は低栄養に陥りやすいため過度な食事制限をしないようにしてください。適切に食生活を見直せるよう、まずは医療機関に相談することをおすすめします。


健康に役立つ娯楽・食生活であっても、義務的に取り組む・無理に取り組ませる等してストレスが生じると、悪影響が出る可能性があります。ご本人が楽しみながら取り組めるものを取り入れてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生24-1288,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。