喫煙者の方であれば、タバコのパッケージなどで肺気腫という病名を目にしたことがあるかもしれません。この記事では、肺気腫の症状や原因、治療法を解説します。
肺気腫とは
肺気腫とは肺胞(肺にあるブドウの房のような形をした部分)の組織が壊れた状態であり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に含まれます。肺気腫になると、日常生活の中で息切れすることが多くなるほか、咳や痰、喘鳴(ぜいめい:呼吸時にヒューヒューなどの音がすること)、浮腫、体重減少がみられることもあります。
特に、息切れは日常生活に支障をきたす要因となります。動くたびに息切れするため、徐々に活動量や活動範囲が小さくなり、やがて体力の低下や息切れがひどくなるといった悪循環に陥ることがあります。
特に、息切れは日常生活に支障をきたす要因となります。動くたびに息切れするため、徐々に活動量や活動範囲が小さくなり、やがて体力の低下や息切れがひどくなるといった悪循環に陥ることがあります。
肺気腫の原因
肺気腫は喫煙者に多くみられる病気ですが、その原因はまだ明らかになっていません。しかし、日本では1930年代~1970年代までタバコの消費量が増加し、その約30年後に肺気腫での死亡者が増えています。このことから、タバコの煙などに含まれる有害物質を吸い込むことで気管支の炎症が起こり、肺胞の破壊を招いているのではないかと考えられています。
そのほか、日常生活上、あるいは仕事中に大気中の有害物質や化学物質を継続的に吸い込むことも、肺気腫の原因になっている可能性があると言われています。
そのほか、日常生活上、あるいは仕事中に大気中の有害物質や化学物質を継続的に吸い込むことも、肺気腫の原因になっている可能性があると言われています。
肺気腫の治療法
現時点では、壊れた肺胞を元に戻す方法は見つかっていません。このため、治療では正常に機能している肺胞がどのくらい残っているか、そして、正常に機能している肺胞をいかに温存していくかが重要となります。
治療では、酸素投与や薬物療法、呼吸リハビリテーションなどで病気の進行を食い止めるほか、禁煙を徹底する、できるだけ運動して筋力を維持する、呼吸の際に息をゆっくり吐く練習をするなどを指導されることがあります。
ただし、これらの対症療法を行っても呼吸困難が軽減されず、日常生活に大きな影響を及ぼしている場合は手術することもあります。
治療では、酸素投与や薬物療法、呼吸リハビリテーションなどで病気の進行を食い止めるほか、禁煙を徹底する、できるだけ運動して筋力を維持する、呼吸の際に息をゆっくり吐く練習をするなどを指導されることがあります。
ただし、これらの対症療法を行っても呼吸困難が軽減されず、日常生活に大きな影響を及ぼしている場合は手術することもあります。
肺気腫を予防するには
肺気腫の主要な原因と考えられているものは、喫煙(タバコの煙)です。肺気腫を予防するためには、喫煙者が禁煙することはもちろん、受動喫煙を防ぐ観点から、周囲で喫煙している方にも禁煙が勧められます。また、レストランやカフェを利用する際は、なるべく全面禁煙や分煙しているお店を選ぶことも大切です。
今のところ、破壊された肺胞を回復させることはできないため、肺気腫にならない生活習慣を心がけることが大切です。発症には喫煙習慣が関わっている可能性が高いと考えられていますので、喫煙している方は早めに禁煙しましょう。
今のところ、破壊された肺胞を回復させることはできないため、肺気腫にならない生活習慣を心がけることが大切です。発症には喫煙習慣が関わっている可能性が高いと考えられていますので、喫煙している方は早めに禁煙しましょう。
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