夏の冷え性の原因と予防対策

夏の冷え性の原因と予防対策

冷え性は「冬の不調」という印象があるかもしれませんが、「夏の冷え性」に悩まされる方も少なくありません。この記事では、夏の冷え性の原因と予防対策について解説します。

夏の冷え性の原因

血行が悪くなると、体の熱を逃さないようにするため血管が収縮します。すると、全身に血流が行き渡らなくなり、手足の冷え、頭痛、肩こり、腰痛、むくみ、月経不順などの症状が現れる「冷え性」を引き起こす可能性があります。

本来、冷え性は医学用語ではありませんが、現在は冷え性外来がある医療機関もあり、一般的に使われるようになってきています。男性よりも女性の方が冷え性になりやすいと言われていますが、これは、女性はホルモンバランスが乱れやすく、男性よりも筋肉量が少なく脂肪量が多い傾向にあることが原因と考えられています。冷え性は体質も影響するため一概には言えませんが、夏の冷え性の主な原因として以下が挙げられます。

・冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎ
・食欲不振や極端なダイエットによる栄養不良
・糖質、脂質、塩分の過剰摂取
・インスタント食品、ジャンクフード、スナック菓子の食べ過ぎ
・内臓の冷えや食生活の乱れによる腸内環境の悪化
・屋外と室内の温度差による自律神経の乱れ
・運動不足による筋肉量の減少や血流の悪化
・湯船に浸からず、シャワーだけで済ませる入浴習慣

夏の冷え性の予防対策

冷え性は体質的な問題もあるため対策が難しい側面もありますが、以下の対策で予防や症状緩和が目指せます。

●食事
・冷たい食べ物や飲み物を控え、温かい、もしくは常温の食べ物や飲み物を摂るようにする
・食事のときに、スープや味噌汁を摂るようにする
・腸内環境を整えるため、発酵食品や食物繊維を積極的に摂る

●運動
・有酸素運動を習慣化し、適度な筋力トレーニングで筋肉量を増やす
・ストレッチや手足の体操をこまめに行い、血流を促す

●入浴
・39~40℃のぬるめのお湯に、15~20分程度ゆっくり浸かる
・温浴成分配合の入浴剤を使う

●衣類
・腹巻き、靴下、レッグウォーマー、ストール、カーディガンなどで体温調節をする
・締め付けの強いタイトな服装を避ける

●漢方・薬膳の観点からの対策
・ご自身の証(漢方の観点でみた、その人の状態)に適した漢方薬を飲む
・ゴボウ、人参、レンコン、玄米、赤身肉、味噌、生姜など、体を温める作用がある食べ物を摂る
※漢方・薬膳に関しては、専門の医師や薬剤師に相談したうえで対策を始めることをおすすめします。


冷え性自体が危険な状態を引き起こすわけではありませんが、長期間続くと深刻な心身の不調につながる可能性があります。最近は冷え性に悩む男性も増えてきていると言われているので、性別年齢関係なく、気になる症状がある方は早めに対策を始めることをおすすめします。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生22-2738,商品開発G

関連記事

  • 脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション

    脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション

    脳梗塞で麻痺を起こすと、寝たきりになることでうつ症状・認知症等を発症する可能性があります。この記事では、脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション(リハビリ)について解説します。

  • 転移性肝がんについて

    転移性肝がんについて

    肝がん【肝臓に発生するがん】には、原発性肝がん【肝臓の細胞が悪性腫瘍(がん)化して生じるがん】と転移性肝がん【他部位・他臓器で発生したがん細胞が肝臓に転移し発生するがん】があり、転移性肝がんは原発性肝がんよりも発症数が多いと言われています。この記事では、転移性肝がんについて解説します。

  • 腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について

    腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について

    腎臓に発生する腫瘍が良性であることは少なく、ほとんどが悪性腫瘍(がん)であると言われています。腎臓に発生するがんは種類により症状が異なり、発生しても症状が現れない可能性があります。この記事では、腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について解説します。