三大認知症の違いについて

三大認知症の違いについて

認知症とは、脳の疾患・障がい等、何らかの原因で認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態です。認知症にはいくつか種類がありますが、この記事では三大認知症と言われている「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」の違いについて解説します。

アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症は、発症率が最も高いとされている認知症です。アミロイドβ等のタンパク質が脳内に溜まることで神経細胞が減少し、脳が萎縮していく過程で発症すると考えられています。代表的な症状は、以下のとおりです。

・記憶障がい:食事の内容ではなく食事をしたこと自体を忘れる等、新しく体験したこと自体を忘れてしまう状態
・見当識障がい:日付・時間・自分のいる場所・自宅への帰り道・家族の顔等がわからなくなる状態
・判断力の低下:料理やおつりの計算が難しくなる等が起こる状態
・その他:物盗られ妄想(お金を盗まれた等の被がい妄想)・徘徊 等

レビー小体型認知症とは

レビー小体型認知症は、大脳皮質等に「レビー小体」という特殊なタンパク質の塊ができ、脳の神経細胞が破壊されることで発症する認知症です。以下のような特徴的な症状が現れます。

・幻視:「知らない人が部屋の隅に座っている」等、実際にはない物や人物・周りの方には見えていない物や人物が、ご本人にだけ見える状態
・錯視:丸めた洋服が動物に見える等、別の物と見間違える状態
・認知機能の変動:時間帯や日によって、理解力や判断力に問題がない状態と、理解力や判断力が極端に低下する事象が交互に起こる状態
・パーキンソン症状:筋肉がこわばり動かしにくい・手が震える・バランスが取れず転倒する等が起こる状態
・その他:レム睡眠行動障がい(睡眠中に怒鳴ったり暴れたりする)・抑うつ・異常な発汗・立ちくらみ 等

血管性認知症とは

脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血等)等により、脳機能が著しく低下することで発症します。脳の動脈が閉塞することで脳細胞に供給される血流量が著しく低下したり、出血等で溜まった血液に脳が圧迫されたりすること等が原因になります。影響される脳の部位によって症状は変わりますが、症状には主に以下の特徴があります。

・できること・できないことの差が大きい:物忘れはあるが、判断力や専門知識は保たれている 等
・日時によって症状に波がある:抑うつ状態の日もあれば、意思がはっきりとしている日もある 等
・感情失禁:気持ちのコントロールができず、些細なきっかけで突然泣き出す・怒り出す 等
・その他:手足の麻痺・感覚障がい・言語障がい 等


認知症は、認知症の種類・症状・進行度・ご本人の体力や健康状態等によって、治療方法や介護のやり方が変わります。早期発見・早期治療が大切ですので、疑わしい変化に気づいた際は、早めに物忘れ外来のある医療機関を受診するようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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