梅雨の体調不良の原因と予防対策

梅雨の体調不良の原因と予防対策

憂うつな気分になったり、体が重く感じたりなど、毎年梅雨になると不調に悩まされる方もいらっしゃると思います。この記事では、梅雨の体調不良の原因と、予防のためにできる対策をご紹介します。

梅雨に体調を崩しやすい原因

梅雨になると、以下で紹介する「体や心の不調」を感じる機会が増えます。この時期の体調不良は温度差や気圧差などが原因になることが多く、「季節病」や「気温病」と呼ばれることもあります。

●体の不調
だるい、体が重い、吐き気、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、下痢、便秘、食欲不振、むくみ、寝つきが悪い、関節痛、神経痛 等

●心の不調
やる気が出ない、集中力・注意力の低下、人に会うのが億劫になる(外出頻度の低下)、情緒不安定になる 等

症状の種類や程度については個人差がありますが、これらの症状は気温差や気圧差の影響による自律神経の乱れが関係していると考えられています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、2つの神経が拮抗して働くことで体温や呼吸の調節、循環器や胃腸の働き、ホルモンバランスなどをコントロールしています。梅雨の時期は天候が変化しやすく、自律神経のバランスも乱れやすいです。体の機能やホルモンバランスも乱れやすくなるため、不調も現れやすくなります。

梅雨の体調不良の予防対策

梅雨の体調不良を予防するためには、以下の対策がおすすめです。

●睡眠をしっかりとる
梅雨の体調不良を防ぐためには、しっかりと睡眠をとって「体と心を休める」ことが大切です。自律神経を回復させるためにも十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠が取れるように環境を整えましょう。

●生活のリズムを整える
生活リズムの乱れは体内時計の乱れの原因であり、自律神経の不調の原因にもなります。また、生活リズムの乱れは睡眠トラブルの原因にもなるので、規則正しい健康的な生活を心がけましょう。

●適度な運動を行う
ウォーキングや散歩、趣味のスポーツなど、適度な運動は自律神経を整えることに役立ちます。また、軽めの運動は気分転換にもなり、気分が塞いでいるときのストレス発散にもなります。生活習慣病や肥満の予防のためにも、適度な運動を心がけましょう。

●リラックスできる時間を作る
自律神経を整えるためには、リラックスすることが大切です。好きな音楽を聞く、静かに読書をする、のんびり散歩をするなど、楽しみながらリラックスできる時間を作りましょう。お風呂もシャワーで済ますより湯船に浸かる方がリラックスしやすいです。


梅雨の体調不良は一時的なものが多く、通常は夏になると回復しますが、ストレスなどが重なると長期化することがあるため注意が必要です。気になる症状があるときは早めに医療機関を受診し、悩みをひとりで抱え込まないようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生22-2241,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。