まだら認知症の介護とリハビリのポイント

まだら認知症の介護とリハビリのポイント

「まだら認知症」では、朝できていたことが夕方になるとできなくなる、難しい専門書は読めるのにお昼のニュースは覚えていないなど、できることとできないことの波がみられます。この記事では、まだら認知症の方の介護やリハビリを行うときに気をつけるポイントを解説します。

まだら認知症の介護のポイント

まだら認知症の方を介護するときは、症状に波があることを常に念頭に置くことが大切です。

「できることとできないことの差が大きく、症状に波がある」というまだら認知症の特徴は、周囲の方にもさまざまな影響があります。家族が「症状が強いときの状態」に直面したことで著しく落ち込んでしまう、普段身近にいない方が「症状が落ち着いている状態」だけを見て、「まだしっかりしているのに認知症扱いするなんて」と家族を責めたりすることなどが、例として挙げられるでしょう。

しかし、まだら認知症は、本人が症状を自覚しやすいです。周囲が思っている以上に、本人はもどかしさや辛さを感じています。家族など、周囲の方は大変かと思いますが、症状の変化に一喜一憂せず、長い目で見守ってあげる心持ちを忘れないようにしてください。

また、まだら認知症の介護では、症状を正確に把握するため、症状の変化がみられたときの体調や薬の量、引き金になりそうな出来事などを記録することも大切です。

詳しい観察記録があると、医師や看護師に相談するときの参考にできます。また、記録から症状の変化の原因や波のリズムがわかれば、介護の際に適切な対応を取りやすくなります(水分をしっかり摂取したら症状が軽減した、服用していた薬の量を調節したら症状が落ち着いた、など)。

まだら認知症のリハビリのポイント

まだら認知症のリハビリは、症状の波が弱くなっているときに行うことが大切になるため、症状の波の特徴を把握する必要があります。普段からしっかり観察し、症状のきっかけや現れ方の法則などを詳細に記録しておきましょう。

ただし、リハビリ中に症状が悪化した、予定していた時間になっても意識がはっきりする様子がないなどの場合は、無理にリハビリを行わないでください。このような状態のときに無理にリハビリを行うと、思いがけないトラブルを引き起こしたり、症状が悪化したりすることがあります。認知症の症状が強く出ているときは、安全で静かな環境を用意し、ゆっくり過ごしてもらいましょう。

まだら認知症の症状には「波」があります。まだら認知症のリハビリは、症状や体調がよいときに行う必要があるので、この波に戸惑うことなく、周囲の方は症状の変化をよく観察し、詳細な記録を残すようにしましょう。この記録は、まだら認知症の方が快適に過ごすための手助けになります。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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