シリーズ「終活とは?②~終活でやるべきこと~」では、終活でやるべきことのうち代表的な6つの事項をお伝えしました。今回は代表的な6つの事項のうち、エンディングノートについて、更に掘り下げてお伝えします。
エンディングノートのポイント
エンディングノートは、遺言書と違い法的効力を持ちません。そのため、死後の手続きに必要となる情報を書き残すという気持ちで書かれることをおすすめします。エンディングノートを書こうとして挫折している方は少なくありません。あれこれたくさん書こうとせず、まずは最低限の項目について整理することから始めることをおすすめします。
では、最低限残しておきたい情報とは何でしょうか。前回のコラムでもお伝えしましたが、エンディングノートの一番の目的は、遺された家族の負担を軽くすることです。そうすると、何を書くべきかは自ずと決まってきます。以下のポイントに注意して、実際にエンディングノートを書いてみてください。
【押さえておきたい5つのポイント】
(1) 誰に連絡して欲しいか
普段からある程度、家族・親族と連絡をとっており、その情報が共有されているようであれば、この項目は記入不要かもしれません。しかしながら、家族・親族と疎遠になっている、あるいはエンディングノートを家族・親族以外の人に託すということであれば、自身が亡くなったときに誰に連絡して欲しいのか明記しておく必要があります。
(2) 財産の情報
預貯金、不動産、株式・国債・投資信託等の金融商品、保険等に関する情報を整理して記入しましょう。特に保険は、相続の対象とならないことが多いため、きちんと伝えておかないと請求漏れに繋がりやすいので注意が必要です。財産とはやや異なりますが、定期的に手数料がかかるクレジットカード等の情報も書いておかれるとよいでしょう。
(3) 葬儀の情報・希望
誰に、どのように執り行ってもらいたいかを記入しておきましょう。誰を喪主として、どこの場所で、どのくらいの費用で、どの葬儀会社で葬儀を執り行いたいのか、希望があれば記入しておき、遺影に用いて欲しい写真があれば、エンディングノートと一緒に託すとよいでしょう。葬儀の生前予約を行っている場合は、その情報を書いておけばほぼ足りると思われます。
(4) お墓の情報・希望
お墓がある方は、そのお墓と菩提寺の情報を、お墓がない方は、どのような埋葬方法(樹木葬、散骨、納骨堂、合祀等)を希望されるのか、費用や場所等も含め、記入しておきましょう。遺族が菩提寺と異なるお寺で戒名をもらってしまい、先祖代々のお墓に納骨するためにもう一度菩提寺に戒名をつけ直してもらったなどという話もありますのでご注意ください。
(5) 遺言書のこと
遺言書を作成している場合は、それを適切に伝える必要があります。特に自筆で遺言書を残している場合は、公正証書での遺言に比べ、発見されない可能性が高くなります。せっかく作成した遺言も、内容が実現されなければ意味がありません。遺言があるのかないのか、あるならばどの方式か(自筆証書か公正証書か)、どこに保管しているかを記入しておきましょう。
以上が、エンディングノートを書くときのポイントですが、大事な情報や希望が書き留められたノートもそれがしかるべき人の手に渡らなければ、ただの紙切れになってしまいます。つまり、エンディングノートを託す相手を確保しておくことが、実はノートを書くことと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なことなのです。この点、意外と忘れがちなことですので、しっかりと念頭に置いたうえでエンディングノート作成に取り掛かりましょう。
次回は、遺言書を書くときのポイントをお伝えします。
日本生命では、エンディングノートを託す方が見つからない方のために、ご家族やご親族に代わって、生前から死後までをサポートするご契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)」をご案内しております。
https://www.nissay.co.jp/kaisha/granage_pj/torikumi/granage_star/
※一部、「GranAge Star(グランエイジ スター)」のサービス提供法人である一般社団法人シニア総合サポートセンターに寄せられた声を元に構成しています。
では、最低限残しておきたい情報とは何でしょうか。前回のコラムでもお伝えしましたが、エンディングノートの一番の目的は、遺された家族の負担を軽くすることです。そうすると、何を書くべきかは自ずと決まってきます。以下のポイントに注意して、実際にエンディングノートを書いてみてください。
【押さえておきたい5つのポイント】
(1) 誰に連絡して欲しいか
普段からある程度、家族・親族と連絡をとっており、その情報が共有されているようであれば、この項目は記入不要かもしれません。しかしながら、家族・親族と疎遠になっている、あるいはエンディングノートを家族・親族以外の人に託すということであれば、自身が亡くなったときに誰に連絡して欲しいのか明記しておく必要があります。
(2) 財産の情報
預貯金、不動産、株式・国債・投資信託等の金融商品、保険等に関する情報を整理して記入しましょう。特に保険は、相続の対象とならないことが多いため、きちんと伝えておかないと請求漏れに繋がりやすいので注意が必要です。財産とはやや異なりますが、定期的に手数料がかかるクレジットカード等の情報も書いておかれるとよいでしょう。
(3) 葬儀の情報・希望
誰に、どのように執り行ってもらいたいかを記入しておきましょう。誰を喪主として、どこの場所で、どのくらいの費用で、どの葬儀会社で葬儀を執り行いたいのか、希望があれば記入しておき、遺影に用いて欲しい写真があれば、エンディングノートと一緒に託すとよいでしょう。葬儀の生前予約を行っている場合は、その情報を書いておけばほぼ足りると思われます。
(4) お墓の情報・希望
お墓がある方は、そのお墓と菩提寺の情報を、お墓がない方は、どのような埋葬方法(樹木葬、散骨、納骨堂、合祀等)を希望されるのか、費用や場所等も含め、記入しておきましょう。遺族が菩提寺と異なるお寺で戒名をもらってしまい、先祖代々のお墓に納骨するためにもう一度菩提寺に戒名をつけ直してもらったなどという話もありますのでご注意ください。
(5) 遺言書のこと
遺言書を作成している場合は、それを適切に伝える必要があります。特に自筆で遺言書を残している場合は、公正証書での遺言に比べ、発見されない可能性が高くなります。せっかく作成した遺言も、内容が実現されなければ意味がありません。遺言があるのかないのか、あるならばどの方式か(自筆証書か公正証書か)、どこに保管しているかを記入しておきましょう。
以上が、エンディングノートを書くときのポイントですが、大事な情報や希望が書き留められたノートもそれがしかるべき人の手に渡らなければ、ただの紙切れになってしまいます。つまり、エンディングノートを託す相手を確保しておくことが、実はノートを書くことと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なことなのです。この点、意外と忘れがちなことですので、しっかりと念頭に置いたうえでエンディングノート作成に取り掛かりましょう。
次回は、遺言書を書くときのポイントをお伝えします。
日本生命では、エンディングノートを託す方が見つからない方のために、ご家族やご親族に代わって、生前から死後までをサポートするご契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)」をご案内しております。
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※一部、「GranAge Star(グランエイジ スター)」のサービス提供法人である一般社団法人シニア総合サポートセンターに寄せられた声を元に構成しています。