【長生き応援シリーズ】入院・手術時に身元保証人がいないときはどうすればいい?!①~身元保証人について~

【長生き応援シリーズ】入院・手術時に身元保証人がいないときはどうすればいい?!①~身元保証人について~

年齢を重ねるにつれて高まる入院や手術の可能性。今は元気でも、これから先はどうなるかわかりません。大切なのは、いつ何が起きてもスムーズに入院できるように、今のうちから準備を整えておくことです。信頼できる病院や医師を見つけておき、加入している医療保険があれば内容を再確認しておきましょう。そして、入院時に病院から求められる「身元保証人」を誰にお願いするのかを、今から決めておくことも忘れてはなりません。なぜなら現在、この身元保証人を見つけられずに頭を悩ませ、苦労されているシニアの方々が増えているからです。皆様には、入院時の身元保証人をお願いできる人はいらっしゃいますか?

入院・手術を受ける必要があるが身元保証人がいない

66歳のある男性は、2年前の定期健診で胃がんがみつかり、入院・手術をすることになりました。入院申込書に必要事項を記入していると、本人情報を記入する欄の下に「身元保証人」の名前、連絡先等を記入する欄があることに気づきました。

この方は独身で、頼れる親族もいません。病院のスタッフからは「どなたでも結構ですので」と言われたそうですが、保証人と名のつく重い役割を誰に頼めばよいのか答えを出せず、しばらく考え込んでしまったといいます。手術の予定日まで時間もないことから、結局は職場の上司に事情を説明して、身元保証人になってもらったそうです。

単身で入院・手術を受けるには?

いわゆる「おひとりさま」は近年増加傾向にあり、入院時の身元保証人を頼める相手をなかなか見つけられずに苦労されている方が増えています。自分の子どもや普段から連絡を取り合っている親族、知人がいれば、それほど大きな問題ではないのかもしれませんが、独身で親族もいない(あるいは親族と疎遠になっている)、何でも気軽に頼める知人もいない方にとっては、入院時の身元保証人を見つけることは高いハードルとなっています。
では、病院はどうして身元保証人を求めるのでしょうか?病院によって多少異なるところもありますが、多くの病院では、以下のようなことを身元保証人に求めているようです。

・医師の治療方針の説明を一緒に聞いてほしい
・入院中に必要な物品等(着替えや歯ブラシ、ティッシュペーパー等)を用意してほしい
・何かあった場合に相談させてほしい
・手術に立ち会ってほしい
・本人が入院費を支払えない状態のとき、代わりに支払ってもらいたい
・もしものときは駆けつけてもらい、身柄を引き取ってもらいたい

もし、入院している本人に何か起きたとき、病院としては相談できたり、お願いできる存在がなければ、治療を先に進めることができなくなる可能性もあります。特にシニアの方々の場合、若い方々と比べると病状が悪化したり、急変したりするリスクが高くなりますので、たとえ「おひとりさま」であったとしても、身元保証人を立てることを求めている病院が多いのだと思われます。

では、実際に周りの方に身元保証人をお願いすることになった場合、どのような問題が起きてしまうのでしょうか?
次回のコラムでは、身元保証人をお願いする場合の現状の問題点についてお伝えします。

日本生命では、身元保証人をお願いする方が身近にいない場合に、ご家族やご親族に代わって、身元保証人をお引き受けするご契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)」をご案内しております。
https://www.nissay.co.jp/kaisha/granage_pj/torikumi/granage_star/

※一部、「GranAge Star(グランエイジ スター)」のサービス提供法人である一般社団法人シニア総合サポートセンターに寄せられた声を元に構成しています。

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