【長生き応援シリーズ】終活とは⑤~いざというときに頼れる存在を確保するためのポイント~

【長生き応援シリーズ】終活とは⑤~いざというときに頼れる存在を確保するためのポイント~

シリーズ「終活とは?④~遺言書のポイント~」では、遺言書を書くうえで注意すべきポイントをお伝えしました。今回は、いざというときに頼れる存在を確保しておくことについて、更に掘り下げてお伝えします。

いざというときに頼れる存在を確保するためのポイント

終活においてやるべきことのうち、エンディングノートと遺言書について少し詳しく見てきました。このうちエンディングノートについては託す人が大切ということ、遺言書においては遺言執行者を指定しておくことが重要なポイントの一つと解説しました。その他、葬儀・お墓等についても、どのようにしてもらいたいかという内容もさることながら、それを自身の死後に実施してくれる人がいなければ成り立ちません。また、生前においても自身が入院したり、認知症になってしまったりしたときなど、誰かに頼らざるを得ない場合があります。つまり、終活においては、生前から死後にかけて、いざというときに頼れる存在を確保しておかなければ、自身の考えや希望をいくらまとめても意味がないことになってしまうのです。
近年は家族関係が変容し、家族・親族にそのような対応を望めなくなりつつあります。兄弟は自分と同じように年を取っていきますし、甥姪はまず自身の親を支えなければならず、また仕事で多忙だったりすると、とてもおじおばの支援まで手が回りません。家族・親族を頼りにできる方はよいのですが、身近に頼れる親族がいない、親族に負担をかけたくないという声は年々高まっているように感じられます。
そのような背景のもと、契約によって生前・死後のさまざまな局面において家族・親族に代わる役割を果たすサービスが出てきています。一般的に、生前のサービスは身元保証サービス、死後のサービスは死後事務サービスなどと言われることが多いようです。サービスの引き受け手としては、弁護士・司法書士等の士業者やそれらを専門的に行う法人(一般社団法人やNPO法人等)が挙げられます。
身近に頼れる親族がいない、親族に負担をかけたくないという方は、そのようなサービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。ただし、そのようなサービスを提供している事業者は数多く存在しているため、その中で信頼できる事業者を見分けることが重要です。下手をすると、自分が亡くなる前にその事業者が破綻してしまい、また一から事業者を探さねばならないということにもなりかねません。そのため、そのようなサービスの利用を検討するにあたっては、自分が何をして欲しいのかを明確にし、その事業者がどのようなサービスをどのような料金で提供しているのか、それは自分の要望に応えてくれるものなのか、長期にわたってサービスを継続できる事業者なのか等について、じっくり落ち着いて考えることが大切です。

終活というと、エンディングノート、生前整理、お墓のことなど、自分自身がやらなければならないことを考えがちです。しかし、自分が亡くなった後には葬儀の執行など必ず誰かに対応してもらわざるを得ないことがありますし、生前にも入院時や認知症発症時など誰かを頼らざるを得ない場面があります。そのようなときに頼れる存在を確保しておくことは、実はまず始めに考えなければいけないことなのです。身内の誰かがやってくれるだろうとの期待から、意外にここがしっかり固まっていない方が少なくないように見受けられます。いざ兄弟姉妹、甥姪にお願いしようとして断られてしまったというケースもあります。終活を検討する際には、いざというときに頼れる存在を確保することを忘れずに。身内に頼れない、頼りたくない方は、法人が提供するサービスの利用を検討してみてもよいでしょう。

日本生命では、誰かを頼らざるを得ない場合に、ご家族やご親族に代わって、法人に自分の想いを託せるご契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)」をご案内しております。
https://www.nissay.co.jp/kaisha/granage_pj/torikumi/granage_star/

※一部、「GranAge Star(グランエイジ スター)」のサービス提供法人である一般社団法人シニア総合サポートセンターに寄せられた声を元に構成しています。

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