年末年始はお酒を飲む機会が増える季節です。健康的に楽しめるような工夫をして、お酒との付き合い方を素敵なものにしていきましょう。
適正な飲酒量とは?
令和元年国民健康・栄養調査の結果では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している(1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)者が、男性14.9%、女性9.1%で、特に、男性の40歳代と女性の50歳代に最も多いことが報告されています。生活習慣病のリスクを高めないアルコールの量とは、一般に純アルコール20gに相当する酒量で、目安としては、ビール500ml(ロング缶1本)、日本酒180ml(1合)、ウィスキー60ml(ダブル1杯)、焼酎25度100ml(コップ1/2杯)、ワイン200ml(2杯)、チューハイ7%350ml(1缶)のいずれかになります。
過剰飲酒は生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、妊娠中の飲酒は胎児発育障がいなどを引き起こし易くします。
過剰飲酒は生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、妊娠中の飲酒は胎児発育障がいなどを引き起こし易くします。
上手なおつまみの選び方
お酒を飲むときは、何をおつまみにしますか?
居酒屋の定番メニューは、枝豆・刺身・冷奴・焼き鳥・唐揚げ・おでん・モツ煮込み等々。
宴会料理は、刺身・天ぷら・茶碗蒸し・焼き魚・鍋物等々。
どちらの場合も、普段の食事でメインになるものばかりを一回の食事で何品も食べてしまいがちです。
何も食べずにお酒だけを飲むことは一番心配ですが、酒席の料理は肉や魚が多いため、栄養学的にはたんぱく質に偏りがちです。
飲酒日も禁酒日も、バランスを考えた料理の組み合わせを心がけましょう。
居酒屋メニューには、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な野菜を使ったお浸し・炒め物・和え物・煮物などがありますし、宴会料理でも、天ぷらや鍋物の野菜を優先する、刺身のツマや焼き物の付け合せを野菜料理と考えるなど、ちょっと意識すればたんぱく質偏重を是正することができます。
シメとされる米や麺料理は、炭水化物が主となる食品のため、毎食必要な栄養素の一つですが、お酒で摂取するアルコールのエネルギーは、米や麺で摂取するエネルギーに比べ多くなりがちです。酒席後のラーメンや丼飯は、消化が良く量が控えめな小茶碗のお茶漬けや雑炊などにしましょう。米の量が少ないうえ、アルコールで脱水状態になった体への水分補給にもなります。
居酒屋の定番メニューは、枝豆・刺身・冷奴・焼き鳥・唐揚げ・おでん・モツ煮込み等々。
宴会料理は、刺身・天ぷら・茶碗蒸し・焼き魚・鍋物等々。
どちらの場合も、普段の食事でメインになるものばかりを一回の食事で何品も食べてしまいがちです。
何も食べずにお酒だけを飲むことは一番心配ですが、酒席の料理は肉や魚が多いため、栄養学的にはたんぱく質に偏りがちです。
飲酒日も禁酒日も、バランスを考えた料理の組み合わせを心がけましょう。
居酒屋メニューには、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な野菜を使ったお浸し・炒め物・和え物・煮物などがありますし、宴会料理でも、天ぷらや鍋物の野菜を優先する、刺身のツマや焼き物の付け合せを野菜料理と考えるなど、ちょっと意識すればたんぱく質偏重を是正することができます。
シメとされる米や麺料理は、炭水化物が主となる食品のため、毎食必要な栄養素の一つですが、お酒で摂取するアルコールのエネルギーは、米や麺で摂取するエネルギーに比べ多くなりがちです。酒席後のラーメンや丼飯は、消化が良く量が控えめな小茶碗のお茶漬けや雑炊などにしましょう。米の量が少ないうえ、アルコールで脱水状態になった体への水分補給にもなります。
お酒との付き合い方
お酒に含まれるアルコールは、胃や小腸で吸収され、主に肝臓でアルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素により最終的に水と二酸化炭素に分解されます。日本人には、これらの酵素がうまく働かない人が多いと言われています。人によっては「百薬の長」にもなると言われる一方、急性中毒を起こす「毒」にもなり得ます。飲酒運転・アルコール依存症・家庭内暴力などの大きな原因になり得るもので、その影響は特に若年者や女性に大きいことも報告されています。
好きなお酒であればこそ、嫌な気分や憂さを晴らすためなどのストレス解消には利用しないようにしましょう。美味しく飲むためのおつまみをゆっくりよく味わいながら、気の置けない人たちと会話も楽しみましょう。お酒を飲むペースが自然に落ち、飲む量も控えられるはずです。
お酒は、ゆっくり味わう時間を大切にして、長く楽しめる人生にしましょう。
好きなお酒であればこそ、嫌な気分や憂さを晴らすためなどのストレス解消には利用しないようにしましょう。美味しく飲むためのおつまみをゆっくりよく味わいながら、気の置けない人たちと会話も楽しみましょう。お酒を飲むペースが自然に落ち、飲む量も控えられるはずです。
お酒は、ゆっくり味わう時間を大切にして、長く楽しめる人生にしましょう。
和洋女子大学 家政学部健康栄養学科 准教授 松井幾子
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ