高齢化社会に伴いフレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドローム(ロコモ)が注目されています。この記事では、それぞれの特徴と違いについて解説します。
フレイルとサルコペニアの特徴
フレイルもサルコペニアも「加齢に伴う機能低下」ですが、以下のように特徴に違いがあります。
●フレイルの特徴
フレイルとは、加齢に伴い運動機能や筋力、認知機能が低下しているが、適切な支援により生活機能の維持や向上が可能な状態であり、「健常から要介護に移行する途中の段階」を指します。
筋力・運動能力・認知機能の低下、日常生活の活動性減少、疲労感、低栄養、体重減少、精神症状など、フレイルの概念は幅広く、フレイルサイクル(筋力の低下→活力の低下や疲労感→身体機能や活動量の低下→食欲や食事摂取量の減少→低栄養→筋力の低下の悪循環)をたどりやすいです。
統一された評価基準はありませんが、以下の3つ以上が当てはまるとフレイル、2つ以内の場合はフレイルの前段階である「プレフレイル」に該当する可能性があります。
・体重の減少
・理由なく疲れやすい
・歩行速度の低下
・握力の低下
・身体活動の低下(軽い運動や定期的な運動をしていない)
●サルコペニアの特徴
サルコペニアは、加齢に伴い筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態を指し、生活の質の低下や転倒、骨折、寝たきりなどの原因になります。サルコペニアはフレイルサイクルにある「筋力の低下」に関係しているため、フレイルの原因にもなります。
サルコペニアの評価では筋肉量、筋力、身体機能が指標となり、一般的にはBMI、ふくらはぎの最も太い部分の周径、握力、5回立ち上がりテスト(椅子に座って5回立ち上がる時間を計測するテスト)、バランステストなどの検査が行われます。
●フレイルの特徴
フレイルとは、加齢に伴い運動機能や筋力、認知機能が低下しているが、適切な支援により生活機能の維持や向上が可能な状態であり、「健常から要介護に移行する途中の段階」を指します。
筋力・運動能力・認知機能の低下、日常生活の活動性減少、疲労感、低栄養、体重減少、精神症状など、フレイルの概念は幅広く、フレイルサイクル(筋力の低下→活力の低下や疲労感→身体機能や活動量の低下→食欲や食事摂取量の減少→低栄養→筋力の低下の悪循環)をたどりやすいです。
統一された評価基準はありませんが、以下の3つ以上が当てはまるとフレイル、2つ以内の場合はフレイルの前段階である「プレフレイル」に該当する可能性があります。
・体重の減少
・理由なく疲れやすい
・歩行速度の低下
・握力の低下
・身体活動の低下(軽い運動や定期的な運動をしていない)
●サルコペニアの特徴
サルコペニアは、加齢に伴い筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態を指し、生活の質の低下や転倒、骨折、寝たきりなどの原因になります。サルコペニアはフレイルサイクルにある「筋力の低下」に関係しているため、フレイルの原因にもなります。
サルコペニアの評価では筋肉量、筋力、身体機能が指標となり、一般的にはBMI、ふくらはぎの最も太い部分の周径、握力、5回立ち上がりテスト(椅子に座って5回立ち上がる時間を計測するテスト)、バランステストなどの検査が行われます。
ロコモとフレイル・サルコペニアとの違い
ロコモとは、骨や関節、神経、筋肉などの運動器の衰えによって、立つ・歩くといった移動動作機能が低下した状態であり、寝たきりや要介護になりやすい状態です。ロコモは「運動器の衰え」が原因の機能低下ですが、フレイルは運動器だけでなく消化器官や脳なども含めた全身の機能低下が原因になります。また、筋肉量や筋力が基準のサルコペニアと比べて、ロコモはより広い運動障がいを指します。
フレイル、サルコペニア、ロコモはそれぞれ概念は違いますが、予防には食生活と運動習慣の見直しが大切ということは共通しています。健診や人間ドックなどで健康状態を定期的にチェックし、医師や栄養士等と相談しながらご自身に適した対策を取るようにしましょう。
フレイル、サルコペニア、ロコモはそれぞれ概念は違いますが、予防には食生活と運動習慣の見直しが大切ということは共通しています。健診や人間ドックなどで健康状態を定期的にチェックし、医師や栄養士等と相談しながらご自身に適した対策を取るようにしましょう。
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