【健康コラム】男性にも更年期障がいがある!?テストステロンの意外な作用

【健康コラム】男性にも更年期障がいがある!?テストステロンの意外な作用

"人生100年時代"と言われている現代、いつまでも元気にいきいきと過ごしたいと誰もが願うことでしょう。心身ともに健康で過ごすために、日々の生活におけるヒントを見つけて実践してみましょう。

更年期障がいといえば、女性の閉経による諸症状が有名ですが、実は男性にも同じように更年期障がいがあります。男性の場合も女性と同様、性ホルモンが減ってしまうことが原因です。男性の性ホルモンをテストステロンと呼びますが、最近このテストステロンが男性の健康に大きな影響力を持っていることがわかってきたのです。

男性の更年期障がい、こんな症状に注意!

男性の更年期障がいで特に多い症状は「疲労感・倦怠感(だるさ)」「性欲の低下・ED(勃起不全)」です。これらは長年、加齢による防ぎようのない症状だと思われてきましたが、実は男性更年期障がいによるものが大きいとわかってきました。

男性の更年期障がいでは、他にも、ほてり・めまい・のぼせ・発汗・動悸などの身体症状、イライラ・抑うつ状態・不安・無気力などの精神症状が現れます。いずれも「年のせい」と思って見過ごしてしまいがちな症状ですが、放置しているとどんどん悪化してしまうこともあるので注意しましょう。

男性更年期の症状は「テストステロン減少」のせいだった

男性の性ホルモン「テストステロン」は、20歳ごろをピークに年齢とともに緩やかに減っていきます。ただ、減り方には個人差があり、女性の閉経のように「ほとんどの人がはっきりと減少する時期」というのはありません。早ければ30代で発症する人もいますし、60代を過ぎても特に症状の出ない人もいます。

テストステロンは、主に性欲や男性らしさを司るホルモンと考えられていましたが、テストステロンには、体毛を増やす、いきいきとした精神状態を作る、生活習慣病のリスクを下げるなど、男性の身体機能を維持するために欠かせない役割も持っていることがわかってきています。

男性更年期障がいの治療・対策とは

男性更年期障がいと診断された場合、注射で直接テストステロンを補充するか、サプリや漢方薬でテストステロンの分泌を促す治療が検討され、必要に応じてカウンセリングなどのメンタルケアを一緒に進めていくこともあります。

また、症状緩和のためには、上記のような病院での治療だけでなく「普段からテストステロンを減らさないような生活」を心がけることも大切になってきますので、以下のようなことを意識して生活するようにしましょう。

・ストレスを溜めない
・良質な睡眠をとる
・適度な運動と筋トレを行う
・バランスのとれた食事に加え、タンパク質やネギ類を積極的に摂る

テストステロンは、ストレスで激減することがわかっています。そこで、まずはストレスを溜めないよう、適度に発散するとともに、睡眠をしっかりとることを心がけましょう。また、運動と筋トレはテストステロンを増やし、タンパク質やネギ類はその効果を高めてくれると言われていますので、積極的にとりいれるようにしてください。

テストステロンは男らしさと健康のために重要なホルモン

テストステロンはそもそも男性らしさを保つために大切なホルモンですが、それだけでなく男性の健康維持に重要な役割を持っています。男性更年期障がいの予防や症状を和らげるためにも、テストステロンの減少を防ぐ生活習慣を心がけ、いきいきと暮らせるようにしましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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