微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。
微小血管狭心症の特徴
狭心症とは、動脈硬化等が原因で冠動脈【心筋に栄養・酸素を供給する血管】が狭くなることで発症する疾患です。一般的に、胸の痛み・みぞおち付近の圧迫感等の症状が現れますが、症状が現れない場合もあります。狭心症には労作性(ろうさせい)狭心症【階段の昇り降り・重い荷物を持った際等に症状が現れることが多い狭心症】・冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症【冠動脈の攣縮(れんしゅく:意図せずに起こる局所的な筋収縮)により起こる狭心症で、安静時にも起こる】等があり、微小血管狭心症は、冠攣縮狭心症と同様に安静時にも起こる可能性があり、喫煙・ストレス・寒冷環境等がきっかけで起こる場合もあります。
微小血管狭心症では、狭心症の代表的な症状【胸痛・みぞおち付近の圧迫感等】ではなく、呼吸が苦しい・吐き気がある・胃痛がある・背部痛がある・顎や喉等が痛む等、様々な症状が現れる可能性があります。また、発作が起こった際に心電図の変化が少なく、心臓カテーテル検査で冠動脈の造影検査をしても血管の狭窄が確認できない場合があります。なお、微小血管狭心症は女性の発症率が高く、更年期前後の女性の発症数が特に多いことから、エストロゲン【女性ホルモンの一種】の減少が関係していると考えられています。
微小血管狭心症では、狭心症の代表的な症状【胸痛・みぞおち付近の圧迫感等】ではなく、呼吸が苦しい・吐き気がある・胃痛がある・背部痛がある・顎や喉等が痛む等、様々な症状が現れる可能性があります。また、発作が起こった際に心電図の変化が少なく、心臓カテーテル検査で冠動脈の造影検査をしても血管の狭窄が確認できない場合があります。なお、微小血管狭心症は女性の発症率が高く、更年期前後の女性の発症数が特に多いことから、エストロゲン【女性ホルモンの一種】の減少が関係していると考えられています。
微小血管狭心症の治療
微小血管狭心症は診断が難しく、治療方法が完全に確立されているわけではありません。心電図検査・心臓カテーテル検査等で異常が発見できない場合は、硝酸(しょうさん)剤【ニトログリセリン。血管を拡張する作用がある】・ジルチアゼム塩酸塩【カルシウム拮抗薬】等を使用し、症状が改善されるかどうかを診断材料にする可能性があります。一般的に、微小血管狭心症の治療は交感神経遮断(しゃだん)薬【交感神経の刺激が心筋に伝わることを抑制し、心拍数を減少させる】・硝酸剤等の薬物療法を中心に進められますが、心筋梗塞に進行するリスクが低いため積極的な治療を行わない場合があります。
微小血管狭心症は、動脈硬化が進行すると悪化する可能性があるため、高血圧・肥満・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病をお持ちの方は、医師の指導の下で適切な治療を続けるようにしてください。また、禁煙に取り組み、食生活・運動習慣・飲酒習慣を見直し、ストレスが溜まりにくい生活を送ることも大切です。
微小血管狭心症は、動脈硬化が進行すると悪化する可能性があるため、高血圧・肥満・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病をお持ちの方は、医師の指導の下で適切な治療を続けるようにしてください。また、禁煙に取り組み、食生活・運動習慣・飲酒習慣を見直し、ストレスが溜まりにくい生活を送ることも大切です。
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