【仕事と介護の両立支援】資金計画を立てる!

【仕事と介護の両立支援】資金計画を立てる!

介護サービスを利用すると、費用がかかります。この記事では、介護サービスにかかる費用をどのように捻出すればいいのかについて解説します。

資金計画を立てる!

介護サービスを利用すると、費用がかかります。では、そこにかかる費用は、どのように捻出すればいいのでしょう。介護という行為は子が担うことが多いせいか、「費用も子が負担」と考えている人が少なくありません。しかし、介護は、親の自立を応援するために行うことです。費用は、親本人のお金をあてればいいのではないでしょうか。
親のお金を介護費用にあてるとすれば、親の懐事情を知る必要があります。
月々の年金額やその他の収入は? 預貯金は? ローンは残っていない? しかし、家族とはいえ、「お金」のことを聞くのはハードルが高いことが多いようです。
会社員のKさんは、意を決し、両親に対して「年金月額や預貯金はどれくらい?」と切り出しましたが、途端に父親は不機嫌に。「財産を狙っているのか」と怒鳴られたそうです。とはいえ、聞かなければ、どの程度、介護費用として使えるか計画することができません。
具体的な資金計画の立て方としては、月々の収入を柱に考えましょう。親世代の主な収入源は公的年金です。一方、預貯金を取り崩す場合は、100歳まで生きると想定します(実際には、105歳くらいの想定の方が安心です)。もし、80歳の親の預貯金が1,000万円の場合、まず、入院などに備えた予備費を一定額確保し、100歳までの月数で割り算をします。すると、月々使える金額を導き出すことができます。
お金のことに限らず、例えば「延命治療」についての考え方など、聞きづらいけれど、聞いておきたい話はほかにもあります。普段からのコミュニケーションが大切ですね。

◆親の収入や資産を知り、資金計画を立てましょう◆

●知っておきたい親の懐事情
□年金額/月
□年金以外の収入/月
□預貯金
□不動産
□株式・投資信託
□生命保険・損害保険
□ローン・負債

●親が亡くなるまでの資金計画
例:Aさん(80歳)  貯蓄1,000万円/年金(月額)10万円
・予備費(入院などによる突発的な出費) 
※いくらにするかは考え方次第。民間保険の加入有無なども考慮して検討
貯蓄1,000万円-予備費100万円=900万円
・100歳まで生きると考えると・・・
900万円÷20年間=45万円(1年間に使える費用)
45万円÷12カ月=3万7,500円
・月々に使える金額は・・・
3万7,500円+年金(月額)10万円=13万7,500円!!
提供元:介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子

生22-3661,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。