高齢者におすすめの趣味は?

高齢者におすすめの趣味は?

高齢者が認知機能・身体機能を維持するために、趣味を持つことがよいと言われています。この記事では、高齢者が趣味を持つことのメリットや、趣味を探すうえでのポイントをご紹介します。

高齢者が趣味を持つメリット

高齢者が趣味を持つメリットとして、以下の3つがあります。

●社会との接点が生まれる
同じ趣味を持つ方が集まる場所に行くと、異なる年代の方と交流を深めることができます。また、趣味があると外出のきっかけになるため、社会との接点も生まれます。

●幸福感が得られる
年齢に関係なく、人間は他者と交流して幸福感を得る生き物です。したがって、趣味を通じて他者と交流することは、高齢者に幸福感をもたらします。また、趣味のグループで何かしら役割を任されることがあると、自己肯定感を高めることもできます。

●日常生活を送るうえでの目標ができる
衰えた身体機能や脳血管疾患の後遺症から回復させるためにリハビリに取り組むことがあります。このようなとき、リハビリの目標にしやすいのが趣味です。たとえば「もっと趣味を楽しみたい」と思う気持ちがリハビリに積極的に取り組む原動力となり、日々の生活の質を高めることにつながることがあります。

高齢者におすすめの趣味は?

高齢者におすすめの趣味について、「外出が難しくても室内でできるもの」と「外出のきっかけになる屋外で楽しむもの」に分けてご紹介します。

●室内でできるもの
室内では、指先と脳を使い、認知機能・身体機能を高めることができる趣味がおすすめです。

・映画やスポーツ鑑賞
・手芸(編み物や刺繍、小物づくりなど)
・日曜大工
・囲碁、将棋
・楽器の演奏(ピアノやギターなど、指先を動かすもの)
・電子メール、ブログの閲覧や投稿
・読書
・料理
・体操

●屋外で楽しむもの
屋外での活動は、脳のあらゆる分野に心地よい刺激を与えます。最初は庭や近所の公園などの身近な場所から始め、徐々に範囲を広げていくのがおすすめです。

・ガーデニング
・近所の散歩
・散歩がてらの写真撮影とSNSへの投稿
・カルチャーセンター(英会話、パソコン講座など)

年齢を重ねると、認知機能・身体機能は徐々に衰えていきます。失われていく機能に意識が集中してしまうと、絶望的な気分になりがちです。また、室内でじっと過ごしていると、身体機能の低下が進んでしまいます。仕事に変わる生きがいや楽しみを持つために、そして認知機能・身体機能を維持していつまでも元気に過ごすためにも、ぜひ自分に合う趣味を探してみてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生21-3048,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。