大腸がんとは、大腸(盲腸・上行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)にがんが発生する疾患です。この記事では、大腸がんの進行と症状の特徴について解説します。
大腸がんの進行について
粘膜に発生した大腸がんは、進行に伴い大腸壁の深部に侵入します。大腸壁を突き破るまで進行すると、がんは大腸壁の外側まで広がり、腹腔内・リンパ節・肝臓・肺等、他臓器に転移し始めます。大腸がんは、比較的ゆっくり進行する傾向にあるため、がんが大腸の粘膜に留まっている初期に発見・治療することで完治の可能性が高まると言われています。
大腸がんの症状について
一般的に、初期の大腸がんに目立った症状は現れず、進行に伴い血便・下血・下痢・便秘・便が細くなる・残便感・お腹が張る・腹痛・貧血等の症状が現れ、原因不明の体重減少(ダイエットに取り組んでいないのに著しく痩せる等)が現れ始めます。また、腸閉塞症状(吐き気・嘔吐・腹痛等)や腹部・頸部の腫瘤(しゅりゅう:しこり)が兆候として現れる場合もあります。なお、血便がある際は、がん表面の潰瘍から出血している・肛門付近のがんが排便時に出血している恐れがあるため、特に注意が必要と言われています。その他、部位別では以下の特徴があります。
●盲腸・上行結腸
盲腸・上行結腸は比較的内腔が広いため、がんが発生した場合でも便通の異常が現れにくいと言われています。また、便が液体の状態でこの部位を通過する・出血しても排便までに時間がかかる等により症状・異常に気付きにくいという特徴があり、がんが大きくなるまで進行し腹部腫瘤・出血による貧血・全身倦怠感等が現れ始めることで気付く場合もあります。なお、進行に伴い一定以上内腔が狭くなると、排便困難・腹部膨満感・腹痛等の症状が現れる可能性があります。
●下行結腸・S状結腸
下行結腸・S状結腸にがんが発生した場合でも、一定以上内腔が狭くなると便秘・下痢・腹痛等の症状が現れる可能性があります。また、比較的肛門に近い部位のため、血便による異常を発見しやすいと言われています。
●直腸
直腸がんの血便では、鮮血に近い明るい色の血液が便に付着するという特徴があり、内腔が狭くなることで便が細くなる・残便感が生じる等の症状が現れます。残便感は、直腸内のがんにより便意が促されるため生じると考えられています。
大腸がんによる血便は、痔核(じかく:いぼ痔のこと)の症状と似ているため放置される方もいらっしゃいますが、血便に気付いた際は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
●盲腸・上行結腸
盲腸・上行結腸は比較的内腔が広いため、がんが発生した場合でも便通の異常が現れにくいと言われています。また、便が液体の状態でこの部位を通過する・出血しても排便までに時間がかかる等により症状・異常に気付きにくいという特徴があり、がんが大きくなるまで進行し腹部腫瘤・出血による貧血・全身倦怠感等が現れ始めることで気付く場合もあります。なお、進行に伴い一定以上内腔が狭くなると、排便困難・腹部膨満感・腹痛等の症状が現れる可能性があります。
●下行結腸・S状結腸
下行結腸・S状結腸にがんが発生した場合でも、一定以上内腔が狭くなると便秘・下痢・腹痛等の症状が現れる可能性があります。また、比較的肛門に近い部位のため、血便による異常を発見しやすいと言われています。
●直腸
直腸がんの血便では、鮮血に近い明るい色の血液が便に付着するという特徴があり、内腔が狭くなることで便が細くなる・残便感が生じる等の症状が現れます。残便感は、直腸内のがんにより便意が促されるため生じると考えられています。
大腸がんによる血便は、痔核(じかく:いぼ痔のこと)の症状と似ているため放置される方もいらっしゃいますが、血便に気付いた際は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
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