軽度外傷性脳損傷の症状と予防対策

軽度外傷性脳損傷の症状と予防対策

軽度外傷性脳損傷(MTBI)は、疾患名に「軽度」とついていますが、必ずしも症状が軽いとは限りません。この記事では軽度外傷性脳損傷の症状と予防対策について解説します。

軽度外傷性脳損傷の症状

軽度外傷性脳損傷とは、スポーツや事故等で脳を強く揺さぶられた際に起こる脳損傷のうち、外傷を受けた際の意識障がいの程度が比較的軽いもののことです。交通事故・転落・転倒・スポーツ外傷・乳児の揺さぶり・暴力等が主な原因になります。

軽度外傷性脳損傷では主に以下の症状が現れますが、これらの症状は外傷を受けた直後に現れるとは限りません。数時間から数日後、時には数週間後に現れる可能性もあります。頭部に外傷を受けて数週間経過した後でも、意識がぼんやりする・事故前後の記憶がない・以前より理解力が低下した・痙攣や麻痺が起こる・頭痛やめまいがする等の症状がある際は、医療機関を受診しましょう。

・意識障がい:記憶がない・意識が朦朧とする・受け答えの様子がいつもと違う 等
・高次脳機能障がい:記憶力や集中力が低下する・時間や約束が守れない・計画的に行動できない・感情をコントロールできない 等
・脳神経麻痺:臭いや味を感じない・見えにくい・聞こえにくい・めまいがする・水を飲む際にむせる 等
・知覚麻痺:手足の感覚が鈍い 等
・運動麻痺:手足を動かしにくい 等
・自律神経障がい:吐き気やめまいがする・頭痛がする・正常な発汗ができなくなる 等
・排便・排尿の異常:失禁・頻尿・残尿感・便や尿の出方がいつもと違う 等

軽度外傷性脳損傷の予防対策

軽度外傷性脳挫傷を予防するためには、頭をダメージから守る必要があります。具体的には、次のようなことに気をつけましょう。

●全世代
・自転車やバイクに乗る際、ヘルメットを着用する
・スポーツをする際、防具を適切に着用する

●乳幼児
・赤ちゃんを強くゆすらない
・抱っこや「高い高い」をする際、頭を揺らさないよう気をつける
・チャイルドシートを使う
・ベビーカーに乗せる際、ベルトを使う

●高齢者
・足腰を鍛え、転倒しにくい体を作る
・家具・配線・絨毯等、自宅内を整理し、つまずく要因を取り除く
・自宅内の段差を解消し、手すりを設置する
・外出時に周囲をきちんと確認する等して、交通事故等のトラブルを防ぐ


子どもや高齢者はご自身の体調の変化に気づきにくく、うまく伝えられない場合もあります。頭を打った後は、ご家族や周囲の方も、いつもと違う様子がないか気を配るようにしてください。また、軽度外傷性脳損傷はCT検査に異常が見られない状態でも起こる可能性があります。検査後・治療後であっても、いつもと違う様子が見られた際は、必ず医療機関を受診しましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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