介護保険制度で受けられるサービスについて

介護保険制度で受けられるサービスについて

介護保険制度は、自立支援・利用者本位【介護を受ける方が選択した介護サービスを総合的に受けられること】・社会保険方式【納めた保険料に応じたサービス・給付金を受けられること】を基本の柱とし、介護による負担を社会全体で支えるために作られました。この記事では、介護保険制度で受けられるサービスについて解説します。

介護保険の被保険者について

介護保険の被保険者は第1号被保険者・第2号被保険者に分けられ、以下のような違いがあります。

・第1号被保険者:65歳以上の方が加入。要介護認定を受けた方は、日常生活の支援・介護サポートを受ける際に介護給付を受けられる
・第2号被保険者:40歳から64歳の方が加入。末期がん・関節リウマチ・脳血管疾患等を含む全16種類の特定疾病のいずれかに該当し、要介護認定を受けた方は、介護給付を受けられる

介護保険で受けられる主なサービスについて

介護保険で受けられる主なサービスは以下のとおりです。

●在宅で受けられるサービス
自宅(在宅)で受けられる介護サービスとして、訪問介護・通所介護(デイサービス)・短期入所生活介護(ショートステイ)が挙げられます。

・訪問介護:自宅を訪問し、掃除・洗濯・調理・買い物代行・医療機関への付き添い等を行う。
・通所介護(デイサービス):平日・土曜の日中に高齢者の方を預かり、食事・入浴・レクリエーション・機能訓練等を提供する。
・短期入所生活介護(ショートステイ):一定期間施設に入居するサービス。数日間留守にする際・介護疲れをリフレッシュしたい際等に利用される。

●特定の施設で受けられるサービス
在宅での生活が困難な方が利用するサービスであり、特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)・介護療養型医療施設等があります。

・特別養護老人ホーム(特養):寝たきり・認知症等、在宅での生活が困難な方が入所する施設。
・介護老人保健施設(老健):リハビリテーションによる機能回復を目指し生活する施設。
・介護療養型医療施設:高度な医療を必要とする方向けの施設。廃止が決まり、今後は介護医療院へと方向転換を図る予定。

●地域密着型サービス
介護事業者・ボランティア等の協力を得ながら、住み慣れた地域で生活するために提供されるサービスです。エクササイズ・脳機能維持トレーニング等の様々な取り組みが行われています。また、小規模多機能型居宅介護【通常のデイサービス機能に加え、訪問介護・夜間宿泊にも対応する】・認知症対応型共同生活介護・認知症グループホーム【認知症の方が集団で生活し、コミュニケーション構築・機能訓練等に努める】等のサービスも提供されています。


上記以外に、福祉器具貸与サービス【介護器具(車椅子・杖・昇降機能付きベッド等)をレンタルするサービス】や訪問入浴サービス【移動式浴槽搭載車で自宅を訪問しお風呂を提供するサービス】等もあります。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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