暑さで心臓に負担がかかる原因と暑さによる心臓のトラブルの予防対策

暑さで心臓に負担がかかる原因と暑さによる心臓のトラブルの予防対策

夏は熱中症が気になる季節ではありますが、心臓や血管への負担にも注意が必要です。この記事では、暑さで心臓に負担がかかる原因と、暑さが原因で起こる心臓のトラブルの予防対策について解説します。

暑さで心臓に負担がかかる原因

暑さで体温が上昇すると、全身の組織や臓器に負担がかかります。体は深部に溜まった熱を皮膚から放散(熱放散)して体温を下げようとしますが、このとき血液循環を促進させようと心拍数を上げるため、心臓に負担がかかります。また、暑さによる大量発汗で体内の水分が失われると、血液中の水分が減ることで血液の粘度が高くなり、血栓ができやすくなります。血栓は狭心症や心筋梗塞等の「虚血性心疾患」の原因になるため、暑さは虚血性心疾患のリスクを高める可能性もあります。

●狭心症
狭心症とは、心筋(心臓を拍動させ血液を送り出す筋肉)が一時的な虚血(血が行き渡っていない状態)になり、酸欠状態になることです。心筋に酸素や栄養を供給する「冠動脈」が、何らかの原因で痙攣した場合や動脈硬化等で血流が悪化した場合に発症し、胸の痛み・圧迫感等の症状が現れます。

●心筋梗塞
心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まることで心筋に酸素や栄養が送られなくなり、心筋が壊死した状態です。心臓がうまく働かなくなり、胸に経験したことがない程の激痛が起こります(胸以外に痛みが起こることもあります)。狭心症は安静にすると症状が治まりますが、心筋梗塞は安静にしても症状が治まらないという違いがあります。

●不整脈
不整脈とは、心臓の拍動が何らかの原因によって乱れてしまった状態のことです。暑さで特徴的な不整脈が発生するわけではありませんが、暑さによる心臓の負担で、もともと不整脈を抱えている方や不整脈の兆候がある方の症状が悪化する可能性があります。

暑さによる心臓のトラブルの予防対策

暑さが厳しい状況では、水分不足が原因で狭心症や心筋梗塞といった心臓のトラブルを引き起こす可能性があります。このような心臓のトラブルは、こまめに水分を補給することが予防につながります。また、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症等の生活習慣病の方やその傾向がある方、喫煙習慣がある方は、心筋梗塞のリスクが高くなるため、以下の生活習慣も見直しましょう。

・塩分、脂質、糖質の摂取量を管理する
・栄養バランスの整った食生活を心がける
・適度な運動を習慣化する
・規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとる
・ストレスをこまめに解消する
・喫煙している方は禁煙・減煙する


適度な有酸素運動の習慣化は、狭心症や心筋梗塞の予防につながり、暑熱順化(体が暑さになれること)が進むことで熱中症対策にもなります。ただし、運動は涼しい時間帯や涼しい環境で行うようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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