認知症を発症した場合、どのような治療が行われるのでしょうか。この記事では、認知症の治療方法を中心に解説します。
認知症の治療法
認知症の治療として、薬物療法と非薬物療法(リハビリやトレーニングなど)があります。ただ、認知症を治す治療法はまだ確立していないため、基本的には症状を緩和し進行を遅らせることで、患者さんが日常生活を送りやすいようにすることが治療の目的となります。
認知症の薬物療法
日本で認可されている認知症の薬として「アリセプト®」「レミニール®」「リバスタッチ®パッチ(イクセロン®パッチ)」「メマリー®」があります。どの薬が処方されるかは、認知症のタイプや重症度に応じて異なります。
認知症の非薬物療法
リハビリやトレーニングなどの非薬物療法は、脳に刺激を与えて認知機能や生活機能を維持するとともに、薬物療法の効果を高めると言われています。リハビリやトレーニングの一例として、以下のようなものがあります。
・作業療法(料理や裁縫などで脳に刺激を与える)
・認知リハビリテーション(簡単な計算問題を繰り返す)
・音楽療法(昔好きだった曲を聞いたり歌ったりする)
・回想法(過去の出来事を語ってもらい、記憶を刺激する)
・作業療法(料理や裁縫などで脳に刺激を与える)
・認知リハビリテーション(簡単な計算問題を繰り返す)
・音楽療法(昔好きだった曲を聞いたり歌ったりする)
・回想法(過去の出来事を語ってもらい、記憶を刺激する)
治療には家族のサポートも重要に
認知症の進行を遅らせるために、家族のサポートも欠かせません。介護中のストレスを認知症の方にぶつけてしまうと、動揺して症状が悪化したり、別の症状が現れたりすることがあるためです。
ただ、認知症は患者さんも、支える介護者の負担も大きい病気です。介護が精神的に辛くなったら、デイケアなど第三者の助けを借りましょう。介護保険や社会支援制度など、活用できるものはないか探してみてください。
ただ、認知症は患者さんも、支える介護者の負担も大きい病気です。介護が精神的に辛くなったら、デイケアなど第三者の助けを借りましょう。介護保険や社会支援制度など、活用できるものはないか探してみてください。
本人が治療を拒否したら
認知症になると自分が何をしたかを記憶していないため、家族から認知症を指摘されても理解できないことがあります。こうした状態で無理に病院に連れていっても、理不尽に攻撃されているように受け取られ、「自分はおかしくないから治療を受ける必要はない」と治療を拒否することがあります。
ただし、認知症の方を騙して病院に連れていくとかえって不信感を増大させます。そのようなときは、最近あったもの忘れのエピソードを具体的に説明し、早く受診すれば進行を遅らせることができることを粘り強く伝えましょう。「家族のためにも病院を受診してほしい」と一言添えるのもおすすめです。
認知症の治療法は確立されていませんが、症状を緩和し、進行を抑えるためにできることはあります。また、効果的に治療を進めるためには家族の協力が欠かせません。病院や介護施設と連携をとりつつ、ご自身の生活も大切にしながら支えましょう。
ただし、認知症の方を騙して病院に連れていくとかえって不信感を増大させます。そのようなときは、最近あったもの忘れのエピソードを具体的に説明し、早く受診すれば進行を遅らせることができることを粘り強く伝えましょう。「家族のためにも病院を受診してほしい」と一言添えるのもおすすめです。
認知症の治療法は確立されていませんが、症状を緩和し、進行を抑えるためにできることはあります。また、効果的に治療を進めるためには家族の協力が欠かせません。病院や介護施設と連携をとりつつ、ご自身の生活も大切にしながら支えましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ