脳梗塞予防に役立つ食生活について

脳梗塞予防に役立つ食生活について

脳梗塞は再発率が高く、再発時に重症化することも多いため「発症させないための予防対策」が大切です。この記事では、脳梗塞予防につながる食生活と予防に役立つ食品・摂取に注意が必要な食品について解説します。

脳梗塞予防につながる食生活

生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満等)の方は、脳梗塞のリスク要因である動脈硬化が進みやすい状態です。以下の食生活を心がけ、予防に努めましょう。

・適切なカロリー量と腹八分目の食事を心がける
・1日3食の食事を規則正しく摂る
・栄養バランスの整った野菜中心の食事を心がける
・適量の飲酒を心がける
・こまめに水分を補給する

脳梗塞予防に役立つ食品

以下の食品は、脳梗塞予防に役立つと言われています。

●青魚
サバ・アジ・イワシ等の青魚に含まれる不飽和脂肪酸(DHA・EPA)は、動脈硬化の原因になる中性脂肪や悪玉コレステロールを抑制する作用があると言われています。

●オリーブオイル・菜種油等の不飽和脂肪酸(オレイン酸)
オレイン酸には、悪玉コレステロールを抑制する作用があると言われています。ただし、カロリーが高いため、摂り過ぎには注意が必要です。

●緑黄色野菜
にんじん・ピーマン等の緑黄色野菜には、βカロテンやビタミンC等が豊富です。これらには、動脈硬化の原因になる「活性酸素」を抑制する作用があります。また、野菜に含まれる食物繊維は、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症の予防に役立ちます。

●果物
果物は、野菜と同様、ビタミン類と食物繊維が豊富です。また、果物に含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に役立ちます。ただし、果物は糖分を含んでいるため、摂り過ぎには注意が必要です。

●海藻類
海藻類には、腸内の中性脂肪・コレステロールを吸着し便と一緒に排出する水溶性食物繊維と、塩分排出を促すカリウムが含まれています。

●大豆製品
大豆は、高タンパク質・低カロリーの食品であり、食物繊維・カリウム等も豊富です。また、大豆タンパク質は、血中コレステロールの増加を抑制する作用があると言われています。

摂取に注意が必要な食品

脳梗塞の予防のためには、以下の食品の摂取量に注意しましょう。

●飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、肉の脂身・バター・ラード・ベーコン等の「動物性脂肪」に多く含まれる脂肪酸です。過剰摂取は中性脂肪・悪玉コレステロールの増加を促し、動脈硬化のリスクを高めます。

●塩分
塩分の過剰摂取は高血圧のリスク要因であり、脳梗塞のリスクも高めます。

●糖分
ケーキ等、糖分の多い食品を食べ過ぎると、高血糖により動脈硬化が進行しやすくなり、脳梗塞のリスクも高くなります。


なるべく多くの食品を「バランスよく」「適量で」食べることが、生活習慣病予防のための食生活の基本になります。既に何らかの疾患で治療を受けている方は、必ず医療機関に相談した上で食生活を見直してください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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