高次脳機能障がいの症状と接し方のコツ

高次脳機能障がいの症状と接し方のコツ

高次脳機能障がいとは、脳梗塞やくも膜下出血、事故、ケガなどが原因で、脳が損傷を受けて脳機能が低下し、損傷前にはみられなかった言動をするようになる状態です。この記事では、高次脳機能障がいで現れる言動の変化と、高次脳機能障がいの方と接するときのポイントを解説します。

高次脳機能障がいの症状

高次脳機能障がいの症状には、記憶障がい、注意障がい、遂行機能障がい、社会的行動障がいがあり、損傷した部位によって実際に現れる言動の変化が異なります。

●記憶障がい
日時、場所、人名、約束などを忘れる、新しく物事を覚えることができなくなるなど
●注意障がい
ボーっとする、集中力が欠ける、周囲のことに気が散ってしまうなど
●遂行機能障がい
計画的に行動できない、物事に優先順位が付けられないなど
●社会的行動障がい
やる気がなくなる、怒りっぽくなる、感情がコントロールできなくなるなど

[現れる言動の変化の具体例]
・以前は普通に使えていた道具の使い方がわからなくなった
・自分ができなくなっていることを指摘されても理解できず、指摘すると怒りを爆発させるようになった
・人や物を、顔や形状などで見分けられなくなった
・15分以上、集中してひとつの物事を続けられなくなった
・左右の区別ができなくなった
・やる気や意欲を感じなくなった
・話題や行動の変化についていけなくなった
・急に怒り出したりするなど、以前と性格が変わってしまった

身近な方が高次脳機能障がいになったときの接し方

高次脳機能障がいの方の以前と違った言動に遭遇したときは、「高次脳機能障がいの症状」であることを自覚したうえで、寄り添った行動を取ることが大切です。

●会話中に急に怒り出した
予想外の返答に本人が対応できなくなり、感情と行動をコントロールしづらくなった可能性があります。まず本人の意見を聞き、「話していい?」と発言のタイミングを予告したうえで話しましょう。

●話に返事をしているが、理解できていない
会話のスピードに、理解力が追いつけなくなっている可能性があります。言葉だけでなく、文字や絵、図などで可視化すると、話の内容がわかりやすくなるのでおすすめです。

●急な変更に対応できない
高次脳機能障がいにより、臨機応変な対応が難しくなっている可能性があります。急な予定変更が起こらないように、周囲の方はできる限り調整してあげましょう。疲労がたまると症状が悪化しやすくなるため、こまめに休憩できる時間を作ってあげると予防できる場合があります。

高次脳機能障がいが起こると、以前とは人が変わったような行動を取ることもあります。その姿に、周囲の方は戸惑いを覚えることや大変なことが重なることもあると思います。接し方の工夫で乗り越えられることもありますので、医療機関や専門機関に相談しながら対策を取りましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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