油と動脈硬化の関係
「油」と聞いて思い浮かぶのは、「動脈硬化」との関係ではありませんか?
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患は、遺伝素因に過食、運動不足をはじめとする環境因子が加わり発症します。コレステロールと動物性脂肪(飽和脂肪酸)の過剰摂取はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を上昇させ、過食や運動不足はメタボリックシンドロームの主な原因で、内臓脂肪蓄積、糖代謝異常、血圧上昇、中性脂肪(トリグリセリド)の上昇、HDLコレステロールの低下をきたします。このように、不規則な生活習慣は動脈硬化性疾患の原因になることが知られています。動脈硬化性疾患を予防するためには、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患は、遺伝素因に過食、運動不足をはじめとする環境因子が加わり発症します。コレステロールと動物性脂肪(飽和脂肪酸)の過剰摂取はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を上昇させ、過食や運動不足はメタボリックシンドロームの主な原因で、内臓脂肪蓄積、糖代謝異常、血圧上昇、中性脂肪(トリグリセリド)の上昇、HDLコレステロールの低下をきたします。このように、不規則な生活習慣は動脈硬化性疾患の原因になることが知られています。動脈硬化性疾患を予防するためには、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。
油は健康に必要?
実は、油は私たちにとって重要な栄養源であり、健康維持に欠かすことのできないものです。摂取した油はエネルギーとなりますが、からだをつくる材料やビタミンの吸収を高めるためにも必要です。極端に油を制限してしまうと、肌がカサカサになったり、暗闇に目が慣れにくくなったり、腎臓や肝臓にトラブルが現れたりしますので、ある程度の量は摂取しましょう。
そして、油は質も考えてとることが大切です。肉などに含まれる動物性脂肪には悪玉のLDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸(体に良くない油)が多く、とりすぎると動脈硬化などの生活習慣病を招きますが、鯖などの青魚や植物油などにはLDLコレステロールを減らす不飽和脂肪酸(体に良い油)が多く、適度にとることで、生活習慣病予防に役立ちます。
そして、油は質も考えてとることが大切です。肉などに含まれる動物性脂肪には悪玉のLDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸(体に良くない油)が多く、とりすぎると動脈硬化などの生活習慣病を招きますが、鯖などの青魚や植物油などにはLDLコレステロールを減らす不飽和脂肪酸(体に良い油)が多く、適度にとることで、生活習慣病予防に役立ちます。
油の上手なとり方~3つのポイント
ポイント①良質な油を選ぶ
良質な油は悪玉のLDLコレステロールを減らす不飽和脂肪酸が多く含まれ、動脈硬化などの生活習慣病を防ぐはたらきがあります。
ポイント②毎日大さじ1~2杯を目安に
健康維持に大切なのは油を「とらない」ではなく「とりすぎない」ことです。毎日大さじ1~2杯を目安にとりましょう。調理に使うことで、塩味や酸味をやわらげ、香りがプラスされる効果も期待できます。
ポイント③カロテンを含む食品と一緒に
カロテンは人参やピーマンなどの色の濃い緑黄色野菜に多く含まれ、強力な抗酸化力を持つ栄養素です。カロテンを多く含む食品は油を使って調理すると栄養素の吸収率がアップします。
良質な油は悪玉のLDLコレステロールを減らす不飽和脂肪酸が多く含まれ、動脈硬化などの生活習慣病を防ぐはたらきがあります。
ポイント②毎日大さじ1~2杯を目安に
健康維持に大切なのは油を「とらない」ではなく「とりすぎない」ことです。毎日大さじ1~2杯を目安にとりましょう。調理に使うことで、塩味や酸味をやわらげ、香りがプラスされる効果も期待できます。
ポイント③カロテンを含む食品と一緒に
カロテンは人参やピーマンなどの色の濃い緑黄色野菜に多く含まれ、強力な抗酸化力を持つ栄養素です。カロテンを多く含む食品は油を使って調理すると栄養素の吸収率がアップします。
油を「とらない」ではなく「とりすぎない」で健康を維持しましょう
屋内外の温度差で体温調節ができずに体調を崩したり、食欲が低下しエネルギー不足になっていませんか。油は体に悪いと思われがちですが、効率よくエネルギーがとれ、体調不良防止にも有効なことがあります。「だるい」「食欲がない」ような時こそ、油を上手にとって健康を維持しましょう。
執筆者:和洋女子大学家政学部健康栄養学科教授 管理栄養士、博士(医学) 杉浦令子
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ