しりとり、じゃんけん、トランプ、クロスワードパズルといったゲームは、認知症を予防する効果のあるアクティビティとして注目を集めています。ゲームと認知機能の関連性や、認知症予防におすすめのゲームなどをご紹介していきます。
ゲームには認知症の予防効果がある!?
アメリカの研究チームが、75~85歳までの健康な高齢者469人を対象に、日常的な活動と認知症発症リスクの関連性を調査したところ、「カードゲームやボードゲーム、楽器の演奏、ダンスを日常的に行っている高齢者は、そうでない人と比べて認知症の発症率が低い」ことがわかりました。週に1回以下しかゲームをしない人の認知症発症リスクが1であれば、週に数回ゲームをする人は0.26という差がついたそうです。
カードゲームやボードゲーム、じゃんけんなどのゲームは、手と頭を同時に動かしながら複数のことを考える必要があり、また他者とのコミュニケーションをとるうちに脳へ刺激が伝わるので、認知症予防に効果的と考えられています。
カードゲームやボードゲーム、じゃんけんなどのゲームは、手と頭を同時に動かしながら複数のことを考える必要があり、また他者とのコミュニケーションをとるうちに脳へ刺激が伝わるので、認知症予防に効果的と考えられています。
認知症予防におすすめのゲーム:ユニークしりとり
1. 4~10人ほどのグループを作り、ペンと5枚のメモ用紙を人数分配る。
2. 1人目がしりとりの最初になる言葉を発表し、その他の参加者はしりとりの続きになる言葉を考える。この際、他の人が考えつかないような言葉を考えてメモ用紙に書くようにする。
3. 全員が紙に書き終えたら、紙を頭の上に持ち上げて各自発表する。他の人と言葉が同じになった場合は紙を捨て、同じ言葉がなかった人は紙を手元に残す。
4. このしりとりを5回行い、一番多く紙が残った人が勝ち。
2. 1人目がしりとりの最初になる言葉を発表し、その他の参加者はしりとりの続きになる言葉を考える。この際、他の人が考えつかないような言葉を考えてメモ用紙に書くようにする。
3. 全員が紙に書き終えたら、紙を頭の上に持ち上げて各自発表する。他の人と言葉が同じになった場合は紙を捨て、同じ言葉がなかった人は紙を手元に残す。
4. このしりとりを5回行い、一番多く紙が残った人が勝ち。
認知症予防におすすめのゲーム:連想ゲーム
1. 3~6人ほどのグループを作る。
2. 1人目がテーマを提示する(例:「夏といえば?」「冷たいといえば?」など)。
3. 2人目以降が順番に連想した言葉を答えていく。
特に勝敗を決める必要はありませんが、出てきた言葉から話を広げたり、一定のリズムに乗せながら順番に回答していったりすると盛り上がりやすいでしょう。
また、「小さい」「細い」といった形容詞と「魚」「野菜」といった名詞をそれぞれ1つずつ選び、そこから連想できるもの(例:「小さい」+「魚」=「金魚」など)を答えていく進化系の連想ゲームもおすすめです。
2. 1人目がテーマを提示する(例:「夏といえば?」「冷たいといえば?」など)。
3. 2人目以降が順番に連想した言葉を答えていく。
特に勝敗を決める必要はありませんが、出てきた言葉から話を広げたり、一定のリズムに乗せながら順番に回答していったりすると盛り上がりやすいでしょう。
また、「小さい」「細い」といった形容詞と「魚」「野菜」といった名詞をそれぞれ1つずつ選び、そこから連想できるもの(例:「小さい」+「魚」=「金魚」など)を答えていく進化系の連想ゲームもおすすめです。
認知症予防におすすめのゲーム:神経衰弱で「10」ゲーム
1. 2~4人ほどで集まり、トランプの1~5のカードを用意する(マーク4種類×5枚=計20枚)。
2. トランプをよく切った後、裏返しにしてテーブルの上に全て並べる。
3. 参加者は順番ごとに、カードをめくっていく。合計が「10」になれば1ポイント。「10」を超えたら0ポイントで、裏返しにして次の人の番にする。
カードをめくって「10」ぴったりに足し算する計算力、めくったカードを覚えておく記憶力、一度めくられたカードの場所を思い出す想起力を鍛えられるゲームで、脳の活性化や認知機能の維持・向上が期待できます。
2. トランプをよく切った後、裏返しにしてテーブルの上に全て並べる。
3. 参加者は順番ごとに、カードをめくっていく。合計が「10」になれば1ポイント。「10」を超えたら0ポイントで、裏返しにして次の人の番にする。
カードをめくって「10」ぴったりに足し算する計算力、めくったカードを覚えておく記憶力、一度めくられたカードの場所を思い出す想起力を鍛えられるゲームで、脳の活性化や認知機能の維持・向上が期待できます。
認知症予防におすすめのゲーム:一人で「負けじゃんけん」
1. まずはウォーミングアップとして、両手を「グー」「チョキ」「パー」に順番に動かしていく。
2. 次は左右の手で違う動きをする。右手が勝つように、「グー」「チョキ」「パー」を繰り返す(右手がグーで左手がチョキ→右手がチョキで左手がパー→右手がパーで左手がグー)。
3. 次は左手が勝つように、「グー」「チョキ」「パー」を繰り返す。
4. 慣れてきたらスピードアップをしていく。
この負けじゃんけんは一人で行える手軽な認知症予防ゲームで、左右の手でバラバラの形を作ることで前頭前野(記憶力・判断力・遂行力などを司る部位)を刺激し、認知機能の維持や向上が期待できます。
2. 次は左右の手で違う動きをする。右手が勝つように、「グー」「チョキ」「パー」を繰り返す(右手がグーで左手がチョキ→右手がチョキで左手がパー→右手がパーで左手がグー)。
3. 次は左手が勝つように、「グー」「チョキ」「パー」を繰り返す。
4. 慣れてきたらスピードアップをしていく。
この負けじゃんけんは一人で行える手軽な認知症予防ゲームで、左右の手でバラバラの形を作ることで前頭前野(記憶力・判断力・遂行力などを司る部位)を刺激し、認知機能の維持や向上が期待できます。
おわりに:ゲームは楽しみながら取り組める認知症予防法!
少人数で楽しめるゲームを中心にご紹介してきましたが、やってみたいものはあったでしょうか?ゲームは認知症の予防効果だけでなく、他者との交流のきっかけになり、対話を通じて脳への刺激がいっそう期待できます。楽しみながらトライしてみましょう。