認知症の方が食事を拒否する理由と対処法

認知症の方が食事を拒否する理由と対処法

認知症が進行すると、周囲が食事の介助をしても「食べたくない」と怒ったり、吐き出したりすることがあります。この記事では、認知症の方が食事を拒否する理由と、食事してもらうための対処法をご紹介します。

食事を拒否する理由

認知症の方が食事を拒否する理由として、以下の4つが考えられます。

・目の前にあるものを食べ物と認識できていない
・食事をする方法がわからなくなっている
・食事をする気分になっていない
・「食事」という行動に対して嫌なイメージを持っている

食事を拒否されたときの対処法

認知症の方が食事を拒否した場合の対処法を、原因別にご紹介します。

●食べ物と認識できていない場合
目の前にあるものが何かを具体的に言葉で説明する、視覚以外の情報(香り、温度、感触など)で補うなどして、食べ物であることを認識できるようサポートしてあげましょう。

●食事をする方法がわからなくなっている場合
本人から見える場所で、家族や周囲の方がゆっくりと食事をしながら、食事に必要な動作や道具の使い方を見せてあげましょう。また、盛り付け量を変える、食器の数を調整するなどして、見た目を変えることもおすすめです。

●食事をする気分になっていない場合
まず、食事に集中できない原因が本人にあるのか、周囲の環境にあるのかを確認するため、様子を観察しましょう。体を痛そうにしている、眠そうにしているなど、本人に原因があると考えられる場合は、椅子の高さや位置、食事のタイミングなどを工夫して、食事をするときの不快感ができるだけ少なくなるようにしてください。本人に原因がないと考えられる場合は、周囲の音や明るさ、装飾など「食事をする環境」が原因の可能性があります。慣れ親しんだ生活環境に近くなるように、音や明るさ、装飾を変えてみてください。

●嫌なイメージを持っている場合
まず、虫歯や入れ歯のがたつきなどがないかを確認しましょう。食事中に咳き込む場合や苦しそうにしている場合は、嚥下能力が低下している可能性があります。早めに歯科、内科、耳鼻科などの医療機関に相談しましょう。

食事をとってもらうために気をつけるポイント

認知症の方に毎日食事をとってもらえるようにするために、以下のポイントに注意しましょう。

・食べてもらえなくても怒らない
・無理に食べさせない
・観察と声かけを欠かさない
・食事のタイミングは本人の習慣を尊重する
・おなかが空くように、体を動かす習慣をつける

認知症の方が食事を拒否することには、本人なりの理由があることが多いです。観察や声かけを通じて原因を特定できれば、食事をとってもらえるようになる可能性があります。認知症の方はもちろん、介護する方にとっても楽しい食事になるように工夫してみてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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