物忘れが多くなるなど、認知症の傾向が見られたときは、早期発見と早期の適切な対処のためにも専門医のもとで検査をすることがすすめられます。では、認知症の検査とはどんな外来で、どんな検査を行うものなのでしょうか。診断に向けてご家族が知っておくべき注意点とあわせ、お伝えしていきます。
認知症の検査は何科に行けばいい?
「物忘れが多くなった」「判断力が低下して、日常生活に支障をきたすようになった」など、認知症が疑われる症状が高齢者のご家族等に見られた場合、一般的には以下のような専門外来が受診先となります。
神経内科
精神科
心療内科
脳外科
物忘れ外来
普段から診てもらっているかかりつけ医があれば、まずはその先生に相談し、専門外来を紹介してもらうのも良いでしょう。地域の保健所の高齢者相談窓口などで相談するのも良い方法です。
神経内科
精神科
心療内科
脳外科
物忘れ外来
普段から診てもらっているかかりつけ医があれば、まずはその先生に相談し、専門外来を紹介してもらうのも良いでしょう。地域の保健所の高齢者相談窓口などで相談するのも良い方法です。
認知症の検査ではどんなことをする?
認知症かどうかを診断する際には、一般的に次のような検査を行います。
■ 問診
専門医が、患者さんの診察や問診を行います。
■ 神経心理学検査
簡単な質問や作業によって、脳の働きをみる簡単な認知機能テストです。具体的には、下記のような検査を行います。
■ 改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
「今日は何月何日ですか?」「100-7はいくつですか?」と尋ねたり、数分前に見たものの記憶を調べたりする検査です。
■ ミニメンタルステート検査(MMSE)
患者さんご本人に言葉で質問したり、字を読んでもらったり、図形を描いてもらったりなど、単純な作業をしてもらう検査です。
■ 時計描画テスト
具体的な時刻を示して、患者さんが時計を正確に描けるかどうかをチェックする検査です。
■ 脳画像検査
認知症は脳の形や機能が変化する病気なので、MRIやCTで精密な脳の検査を行います。
認知症患者さんの場合は、脳の萎縮や出血が見られたり、脳の特定の部位で空洞が確認できたり、血流が低下していたりといった異変が確認できます。
■ その他の検査
認知症か、それとも他の病気による症状かを鑑別するため、血液検査や心電図検査などの一般的な身体検査、運動機能や神経の働きを調べる神経学的検査を実施することもあります。
■ ご家族からの情報
認知症かどうかの診断の際には、ご本人の普段の様子を具体的に知っているご家族からの情報が役立ちます。付き添いの際には、下記のような事柄をあらかじめメモに書いて整理しておくと、認知症の原因や進行度を確認するときの参考になります。
物忘れは、日常生活に支障をきたすほどのものか
最初の異変は、いつとはなしに出てきたのか、突然出てきたものか
この半年の間に症状は進行しているか
ご本人のこれまでの病気や服用中の薬について
■ 問診
専門医が、患者さんの診察や問診を行います。
■ 神経心理学検査
簡単な質問や作業によって、脳の働きをみる簡単な認知機能テストです。具体的には、下記のような検査を行います。
■ 改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
「今日は何月何日ですか?」「100-7はいくつですか?」と尋ねたり、数分前に見たものの記憶を調べたりする検査です。
■ ミニメンタルステート検査(MMSE)
患者さんご本人に言葉で質問したり、字を読んでもらったり、図形を描いてもらったりなど、単純な作業をしてもらう検査です。
■ 時計描画テスト
具体的な時刻を示して、患者さんが時計を正確に描けるかどうかをチェックする検査です。
■ 脳画像検査
認知症は脳の形や機能が変化する病気なので、MRIやCTで精密な脳の検査を行います。
認知症患者さんの場合は、脳の萎縮や出血が見られたり、脳の特定の部位で空洞が確認できたり、血流が低下していたりといった異変が確認できます。
■ その他の検査
認知症か、それとも他の病気による症状かを鑑別するため、血液検査や心電図検査などの一般的な身体検査、運動機能や神経の働きを調べる神経学的検査を実施することもあります。
■ ご家族からの情報
認知症かどうかの診断の際には、ご本人の普段の様子を具体的に知っているご家族からの情報が役立ちます。付き添いの際には、下記のような事柄をあらかじめメモに書いて整理しておくと、認知症の原因や進行度を確認するときの参考になります。
物忘れは、日常生活に支障をきたすほどのものか
最初の異変は、いつとはなしに出てきたのか、突然出てきたものか
この半年の間に症状は進行しているか
ご本人のこれまでの病気や服用中の薬について
認知症の検査に「無理やり連れて行かない」ように注意
認知症の疑いがあるとご家族は感じても、ご本人はそれを認めたがらず検査や受診を拒むケースも少なくありません。認知症は放置すると進行していく病気なので早期検査・治療の必要性はありますが、かといって強引に連れていくとご本人はご家族に不信感を抱く可能性があります。
「認知症かもしれないから、病院に行こう」と言ってしまうと、傷つく方もいらっしゃるので、「今は心配ないけど、将来予防するために病院で話を聞いてみようよ」などとご本人の気持ちを配慮しながら、柔らかい言い回しで受診をすすめてみると良いでしょう。
「認知症かもしれないから、病院に行こう」と言ってしまうと、傷つく方もいらっしゃるので、「今は心配ないけど、将来予防するために病院で話を聞いてみようよ」などとご本人の気持ちを配慮しながら、柔らかい言い回しで受診をすすめてみると良いでしょう。
おわりに:認知症検査には家族のサポートが欠かせない
高齢になると、老化に伴う認知機能の衰えで、物忘れが見られることがあります。ただ、正常な老化現象としての「物忘れ」と「認知症」は異なり、診断するには専門外来での検査が欠かせません。そして診断の際も受診の際も、ご家族からのサポートがカギとなります。ご本人の心を労わりつつ、認知症の早期発見に努めましょう。
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