高齢に伴い、低下する能力の一つが、食べ物を噛む力や飲み込む力です。これらの機能が弱まると、食べ物が気管に入ってむせたり、誤嚥を起こしたりするリスクが高まります。そうした高齢者向けの食事形態の一つ、「ミキサー食」の特徴や作るときの注意点について、以降でご紹介していきます。
ミキサー食とは?
ミキサー食とは、主食であるおかゆや主菜、副菜などをミキサーにかけ、ペースト状や液体状にした食事のことです。咀嚼(噛む)機能や嚥下(飲み込む)能力が低下した高齢者の方などが、食べやすいように工夫された食事になります。
ミキサー食を作るときの注意点とは?
ミキサー食は咀嚼機能や嚥下能力の衰えた高齢者向けの食事ではありますが、いくつかデメリットや注意点があります。
■ 見た目や食感がよくない
ミキサー食では食材を全てミキサーにかけるので、見た目や食感が普通食よりも悪くなります。そのため食欲がわきにくく、おいしさを感じにくいというデメリットがあります。
ミキサーにかける前の食事を見せたり、盛り付けを工夫したりなど、食べる行為を楽しめるようにすることが大切です。
■ とろみをつけ、粘度に注意する
ミキサー食では、食事をミキサーにかける際、だし汁などの水分を加えてドロドロにすることがあります。しかし、水分が多いと無意識に喉まで入ってしまい、誤嚥につながる恐れがあるため、片栗粉などでとろみをつけるようにしてください。
ただ、とろみをつけすぎると逆に喉に張り付き、飲み込みにくくなってしまうため、ちょうどよい粘度に仕上げることが重要です。目安はポタージュ状ですが、食べる人の嚥下能力に合った粘度に調整しましょう。
■ 見た目や食感がよくない
ミキサー食では食材を全てミキサーにかけるので、見た目や食感が普通食よりも悪くなります。そのため食欲がわきにくく、おいしさを感じにくいというデメリットがあります。
ミキサーにかける前の食事を見せたり、盛り付けを工夫したりなど、食べる行為を楽しめるようにすることが大切です。
■ とろみをつけ、粘度に注意する
ミキサー食では、食事をミキサーにかける際、だし汁などの水分を加えてドロドロにすることがあります。しかし、水分が多いと無意識に喉まで入ってしまい、誤嚥につながる恐れがあるため、片栗粉などでとろみをつけるようにしてください。
ただ、とろみをつけすぎると逆に喉に張り付き、飲み込みにくくなってしまうため、ちょうどよい粘度に仕上げることが重要です。目安はポタージュ状ですが、食べる人の嚥下能力に合った粘度に調整しましょう。
ミキサー食の作り方
実際にミキサー食を作るときのポイントをお伝えしていきます。
主食はお粥でなめらかに仕上げる
主食であるお粥の米粒が口に残って食べにくい場合があるので、お粥をミキサーにかけてなめらかな状態にします。
おかずはだし汁を加える
主菜や副菜などのおかずで汁気のないものは、ミキサーにかけにくいため、適度にだし汁を加えましょう。食べ物の残りかすがなくなるまで、ミキサーにかけてください。
ミキサー食に向いた食事・食材を選ぶ
ミキサー食には適した食事・食材と、そうでないものがあります。
適したものの例としては、ほうれん草などの葉物野菜の穂先、イモ類や空豆、肉じゃがやシチューなどの煮物といった「やわらかい」ものが挙げられます。
逆に、キノコ類やこんにゃくなどの弾力のある食材、繊維質の多い野菜、脂肪分の少ない肉や魚は口の中に残りやすく、誤嚥を引き起こす恐れがあります。
脂肪分を加える
脂肪分が少ない食材を使う場合は、生クリームなどを加えると舌触りがなめらかになり、摂取カロリーの向上も期待できます。
主食はお粥でなめらかに仕上げる
主食であるお粥の米粒が口に残って食べにくい場合があるので、お粥をミキサーにかけてなめらかな状態にします。
おかずはだし汁を加える
主菜や副菜などのおかずで汁気のないものは、ミキサーにかけにくいため、適度にだし汁を加えましょう。食べ物の残りかすがなくなるまで、ミキサーにかけてください。
ミキサー食に向いた食事・食材を選ぶ
ミキサー食には適した食事・食材と、そうでないものがあります。
適したものの例としては、ほうれん草などの葉物野菜の穂先、イモ類や空豆、肉じゃがやシチューなどの煮物といった「やわらかい」ものが挙げられます。
逆に、キノコ類やこんにゃくなどの弾力のある食材、繊維質の多い野菜、脂肪分の少ない肉や魚は口の中に残りやすく、誤嚥を引き起こす恐れがあります。
脂肪分を加える
脂肪分が少ない食材を使う場合は、生クリームなどを加えると舌触りがなめらかになり、摂取カロリーの向上も期待できます。
おわりに:ミキサー食は「とろみ」の加減や食材選びが重要!
ミキサー食は高齢者向けの食事として知られていますが、間違った方向で調理してしまうと誤嚥を引き起こす恐れもあるので、「とろみ」の加減や選ぶ食材などに注意が必要になります。見た目で食欲が減退する方も少なくないので、盛り付けなども工夫してみましょう。