人付き合いを増やして認知症を予防しよう

人付き合いを増やして認知症を予防しよう

人付き合いが極端に少なくなると、認知症リスクや要介護リスクが上昇すると言われています。健康寿命を延ばしてセカンドライフ*を楽しむためには、運動習慣や食生活の見直しとあわせて人付き合いを増やすことが大切です。この記事では、人付き合いが不足することのデメリットと人付き合いが不足しやすい状況について解説します。
*「セカンドライフ」は「退職後の生活」を意味しています。

人付き合い不足のデメリット

年齢を重ねるにつれて人付き合いも少なくなっていきます。近年は、リモートワークや巣ごもり生活が一般化したため、意識しないと人付き合いの機会は更に減っていきます。

人付き合いが不足することによる影響については解明されていない部分もありますが、以下のようなデメリットがあると言われています。

・脳の刺激が減るため、認知症のリスクが上昇しやすい
・体を動かす機会が減るため、筋力が低下しやすい
・ケガや疾患の発見が遅くなりやすい
・意欲が低下しやすい

適度な人付き合いは認知症や寝たきりの予防につながり、健康寿命を延ばすことにも役立ちます。しかし、苦手な人と長時間過ごしたり、嫌な環境に身を置いたりすることはストレスの原因になる場合があり、過度のストレスは認知症やうつを引き起こす場合もあります。やみくもに人付き合いを増やす必要はありませんが、人付き合い不足を解消することは大切です。

人付き合いが不足しやすい状況

どの程度の人付き合いが適切かについては個人差がありますが、以下の状況になると人付き合いが不足しやすい傾向があります。当てはまる項目が多い方は人付き合いが不足している可能性がありますので、無理のない範囲で人付き合いを増やすことをおすすめします。

・1カ月に1回以上の頻度で連絡を取る友人や家族がほとんどいない
・悩みを相談できる人がほとんどいない
・助けを求められる家族や友人がほとんどいない
・世間話をしたり、愚痴を言い合ったりする機会がほとんどない
・家族や友人のために手伝いをしたり、外出したりする機会がほとんどない
・仕事をしていない
・囲碁や将棋、社交ダンス、スポーツなど、人と交流する趣味を持っていない
・地域の老人会やサークルなどに参加していない
・地域の町内会や自治体、ボランティア活動に参加していない

配偶者と離別した高齢者や子どもと離れて暮らしている高齢者は、人付き合いが特に少なくなりやすいと言われているので注意しましょう。

趣味や習い事を楽しんだり、老人会やサークル、ボランティア活動に参加したりすることは、自己肯定感と幸福感を高めることにつながります。健康寿命を延ばすためには生活習慣を見直すことが大切ですが、より楽しく健やかな老後にするためにも、人付き合いが不足しにくい環境を作りながら、人付き合いを増やしていくことも大切です。高齢者を対象にしたオンライン交流会などもありますので、ご自身に合うものを探してみてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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