脳出血を予防するためにできること

脳出血を予防するためにできること

脳出血の主な原因は高血圧であり、血圧管理がうまくいかないと、発症リスク、再発リスクともに高くなります。この記事では、脳出血の予防のためにどのようなことに取り組めばよいか解説します。

脳出血とは

脳出血は、脳の血管が破れて脳の中で出血する病気です。血液の塊が脳細胞を圧迫したり破壊したりすることで、さまざまな症状を引き起こします。脳出血の主な原因は高血圧であり、食生活の乱れや運動不足、肥満、生活習慣病などが背景に隠れています。

脳出血の死亡率は下がっていますが、手足のまひなどの後遺症により介護が必要になる可能性はあります。また、脳出血は、再発しやすい病気とも言われています。脳出血が再発すると、初めて発症したときよりも重症化しやすく、新たな後遺症が加わる可能性もあります。脳出血は、発症そのものを予防することはもちろん、再発の予防も大切です。

脳出血の予防対策

脳出血の発症と再発を予防するためには、高血圧対策が欠かせません。高血圧の場合には、診察室での測定で収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満になることを目指して血圧管理をしますが、具体的な数値は個人の状態に合わせて医師が設定します。

日常生活では、以下のポイントに気をつけながら血圧を管理しましょう。

・毎日自宅で血圧を測定する
・降圧薬を必ず服用する(処方されている場合)
・塩分と脂肪を控えた食事を心がける
・肉中心より、魚中心の食事を心がける
・野菜や海藻類を積極的に摂る
・水分をしっかり摂る
・食べ過ぎと飲み過ぎに注意する
・禁煙する
・適度な運動を習慣化する
・適度に休みを取る
・睡眠を十分に取る
・自分なりのストレス解消法を見つける
・ぬるめのお湯で入浴し、長風呂は控える

「定期的な検査」も大切

脳出血の予防には、定期的に検査を受けることも大切です。再発した場合には、一般的に、脳の太い血管に問題がある場合はMRA検査、頸動脈に問題があるなら頸部超音波検査、心臓に問題がある場合は心電図や心臓のエコー検査を定期的に受けることになります。

また、血圧以外に脳出血の危険因子がある場合は、そちらの検査を受けることも大切です。脳出血の危険因子は、心臓病や不整脈、糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病、運動不足や喫煙などの生活習慣です。

心臓病や不整脈は経過観察が必要になり、糖尿病の方や脂質異常症の方は、血糖値やコレステロール値、中性脂肪値を確認するために定期検査がすすめられます。また、運動不足の方や肥満の方は、適切に生活習慣が改善されているかの確認のために、定期的な検査を受けることをおすすめします。

脳出血の予防のためには、適切な血圧管理と血圧を上げないようにするための生活習慣が大切です。食生活、運動、睡眠などを見直し、毎日の血圧測定や降圧薬の服用、定期的な検査を心がけましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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