生活習慣病全般に良いとされる生活習慣は認知症予防にも有効です。疾病の仕組みや原因、その予防方法について知り、健康的な生活を心がけましょう。
血管の老化とは、血管に弾力性や厚みがなくなり、しなやかだった血管が硬いゴワゴワの状態になることを言います。血管の老化を進行させる原因として、高血圧・脂質異常・高血糖などが挙げられます。この記事では、それぞれの説明と予防のための食のポイントをお伝えします。
血管の老化とは、血管に弾力性や厚みがなくなり、しなやかだった血管が硬いゴワゴワの状態になることを言います。血管の老化を進行させる原因として、高血圧・脂質異常・高血糖などが挙げられます。この記事では、それぞれの説明と予防のための食のポイントをお伝えします。
■高血圧
血圧とは、血管の壁にかかる圧力のことを言います。なぜ、血圧が高いと血管を傷つけるのでしょうか。ゴムホースを想像してみてください。 高血圧とは、ゴムホースがパンパンに張っている状態と同じです。常に力がかかり続けたゴムホースは劣化も早まります。そのため、高血圧は血管の劣化につながるのです。
高血圧は、塩分の取りすぎから引き起こされることが多いです。塩分を取りすぎると、血液中にナトリウムが増え、それを薄めるために水分をたくさんとると、一時的に血液量が増加します。その結果、多量の血液を一気に送り出すことにより血圧が上がってしまうのです。
<食のポイント>
・調味料やみそ汁、漬け物などの摂取を控える
・カリウムを多く含む、イモ類や昆布、納豆などをとる
・加工食品やインスタント食品は控える
高血圧は、塩分の取りすぎから引き起こされることが多いです。塩分を取りすぎると、血液中にナトリウムが増え、それを薄めるために水分をたくさんとると、一時的に血液量が増加します。その結果、多量の血液を一気に送り出すことにより血圧が上がってしまうのです。
<食のポイント>
・調味料やみそ汁、漬け物などの摂取を控える
・カリウムを多く含む、イモ類や昆布、納豆などをとる
・加工食品やインスタント食品は控える
■脂質異常
脂質異常はLDL-コレステロールや中性脂肪が多すぎたり、HDL-コレステロールが少なすぎる状態です。LDL-コレステロールをはじめとした悪玉コレステロールは、血管のごみの成分です。血管の内側にへばりつき、弾力性を失い、動脈硬化が進行し、血管が詰まったり破れやすくなります。
<食のポイント>
・悪玉コレステロールを減らす、EPAやDHAを多く含む青背魚(いわし、さば、さんまなど)をとる
・水溶性食物繊維を多く含む、昆布やめかぶ、もずくなどをとる
・コレステロール値を正常に保つ働きがある、納豆や豆腐などの大豆製品をとる
・高脂肪の肉類やバター、生クリームなどの摂取を控える
<食のポイント>
・悪玉コレステロールを減らす、EPAやDHAを多く含む青背魚(いわし、さば、さんまなど)をとる
・水溶性食物繊維を多く含む、昆布やめかぶ、もずくなどをとる
・コレステロール値を正常に保つ働きがある、納豆や豆腐などの大豆製品をとる
・高脂肪の肉類やバター、生クリームなどの摂取を控える
■高血糖
穀物や砂糖、果物などに多く含まれる糖質は、体にとって大切なエネルギー源です。食物から摂取した糖質を、体内でブドウ糖に変え、エネルギーとして利用していきます。血液中のブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きによって細胞に取り込まれますが、ブドウ糖が過剰にあるといくらインスリンを分泌しても間に合わず、膵臓がくたびれてしまい、血糖値を下げられなくなり高血糖の状態になります。糖分は濃度が高いと血管の内側の壁を硬くします。つまり、動脈硬化が進み、血管を傷つけてしまいます。
<食のポイント>
・糖の吸収を抑える働きを持つ食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻などをとる
・食べる順番を、副菜(野菜・きのこ・海藻)→主菜(魚・肉)→主食(ご飯・パン・麺)
の順にする
・お菓子や清涼飲料水、アルコールは控える
血管を若々しく保ち、病気になりにくい健康な体を目指しましょう。
<食のポイント>
・糖の吸収を抑える働きを持つ食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻などをとる
・食べる順番を、副菜(野菜・きのこ・海藻)→主菜(魚・肉)→主食(ご飯・パン・麺)
の順にする
・お菓子や清涼飲料水、アルコールは控える
血管を若々しく保ち、病気になりにくい健康な体を目指しましょう。
東京臨海病院管理栄養士 日本糖尿病療養指導士、NST専門療法士 青木淳子
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ