脳卒中で歩行障がいが起こる理由と症状の特徴

脳卒中で歩行障がいが起こる理由と症状の特徴

歩行障がいとは、歩行に必要な身体機能に何らかの問題が起こり、歩行ができなくなる・歩行が困難になる状態のことです。脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血等)は、歩行障がいの主な原因疾患のひとつと言われています。この記事では、脳卒中で歩行障がいが起こる理由と脳卒中による歩行障がいの症状の特徴について解説します。

脳卒中で歩行障がいが起こる理由

意識せずに歩行ができるのは、足の筋力・筋機能だけでなく、脳・神経機能も関係しています。これは、脳から出された司令が神経を介して正しく足の筋肉へ伝わり、司令どおりに筋肉が動くことで歩行動作が可能になるためです。足の筋力・筋機能が正常であっても、脳・神経機能に支障が生じると、筋肉に正しい司令が伝わらなくなるため、司令どおりに筋肉が動かなくなり、歩行障がいを引き起こします。歩行障がいは、脳卒中による片麻痺(体の片側・半身に麻痺の症状が起こる状態)等の影響で起こる運動障がいの一種であり、日常生活に大きく影響します。

なお、運動障がいは、運動神経(体や内臓の筋肉に「動き」の司令を出す神経)だけでなく、感覚神経(体や内臓の感覚の変化を伝える神経)が原因になることもあり、脳卒中では運動神経と感覚神経の問題が併発しやすい傾向にあると言われています。

歩行に限らず、適切に体を動かすためには、表在感覚(皮膚感覚:触覚・痛覚・温冷覚・圧覚等)と深部感覚(振動覚・位置覚・重量覚等)からなる体性感覚の情報を脳に正しく送り、脳が正しく処理する必要があります。体性感覚の問題が大きい程、歩行障がいを含めた運動障がいが起こるリスクが高くなります。

例えば、感覚神経と体性感覚に関わる脳の部位が正常に機能している状態では、歩行時に足が受けた地面の感覚を脳に伝え、脳がその情報を正しく処理することで、足元を確認しなくても歩行できます。しかし、脳卒中等で体性感覚に関わる脳の部位に問題が起こると、歩行に必要な情報を脳が正しく処理できなくなる等の影響で上手く歩行ができなくなり、結果として歩行障がいを引き起こす可能性があります。

脳卒中による歩行障がいの症状の特徴

脳卒中等の脳神経疾患が原因で起こる歩行障がいには、主に以下の特徴があります。

・つま先を引きずるように歩く
・両足をハサミのように組み合わせて歩く
・腰を左右に振りながら歩く
・足を高く持ち上げ、つま先から投げ出すように歩く(つま先が上がりにくい状態)
・前かがみの状態で、手を振らず小刻みに歩く
・ふらふらとして、まっすぐ歩くことが難しい 等


脳卒中による歩行障がいの回復・悪化予防のためには、発症後のリハビリが大切です。医療機関・医療チームと相談しながら、ご本人に適したリハビリに取り組める環境を整えるようにしましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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