【長生き応援シリーズ】高齢者施設の入居に必要な身元保証人とは?④~連帯保証人や身元引受人がいないときの対処法~

【長生き応援シリーズ】高齢者施設の入居に必要な身元保証人とは?④~連帯保証人や身元引受人がいないときの対処法~

シリーズ「高齢者施設の入居に必要な身元保証人とは?③~身元保証人と成年後見人の違いとは?」では、高齢者施設入居時に必要な身元保証人と成年後見人の違いについてお伝えしました。身元保証人がいなくても、成年後見人が選任されている場合は、入居可能な高齢者施設もあります。

現在は、少子高齢化、核家族化に加え、以前に比べて、ご家族やご親族との関係が希薄になっている傾向があり、身元保証人を「頼める人がいない」という方が増えています。また、身近にご家族やご親族がいても、高齢だったり、自分のことで「迷惑をかけたくない」、「負担をかけたくない」と考える方も多かったりします。そのような場合、どうしたらいいのでしょうか?
対処法として、次の2つの方法を紹介します。

身元保証人の不要な施設を探す

現在、多くの高齢者施設では、入居のために身元保証人を必要としています。しかし、それほど多くはありませんが、身元保証人が不要という施設もありますので、まずは、そのような施設を探してみましょう。「高齢者施設の入居に必要な身元保証人とは?③~身元保証人と成年後見人の違いとは?」でもお伝えしましたが、入居者に成年後見人(または保佐人、補助人、任意後見人など)が選任されている場合は、身元保証人がいなくとも入居できる場合があります。

法人の身元保証サービスを利用する

身元保証人が見つからない方のために、ご家族やご親族に代わって、身元保証人を引き受けるサービスを行っている法人があります。民間企業や社団法人、NPO法人などの団体が行っていますので、それらの身元保証サービスを利用する方法があります。
それぞれの団体により、サービス内容や付帯するサービス、料金設定などが異なります。サービス内容としては、高齢者施設入居時の身元保証のほか、希望によって、入居の手続きや引越しのサポート、入居後も、買い物や通院の付き添いなどの日常生活の支援を行っている法人もあります。また、関連するサービスとして、ご自身で財産の管理が難しくなってきた方のために金銭や財産の管理のサービス、生前にご葬儀や納骨などの希望を伺い、ご逝去後にご希望にそったお弔いをするサービスを提供する法人もあります。
料金設定に関しても、法人ごとにさまざまで、初期費用のほか、年会費や月額費用、サービスごとに追加費用がある場合などがあります。初期費用が手ごろな価格にみえても、あとから追加料金を取られて、他の法人よりも割高になってしまったというケースもあります。
ご自身にとって、必要なサービスをしっかり見極め、それに見合う妥当な料金か否かを判断し、何よりも、信頼できる法人を選ぶことが大切です。法人の事業理念や歴史、資金管理状況、弁護士や司法書士などの専門家との連携なども、選ぶ際の重要なポイントとなるでしょう。

将来の「終の住処」となるかもしれない高齢者施設。どこの施設を選ぶかはもちろん重要ですが、同時に「身元保証人」を誰に頼むかも同じぐらい重要なポイントと言えます。いざ入居する際に困らないように、早いうちに身元保証人を頼む相手を想定し、準備しておきましょう。身近に頼れるご家族・ご親族がいない方、あるいはご親族に負担・迷惑をかけたくないとお考えの方は、法人の身元保証サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、日本生命では、上記でご紹介したご自身の身元保証についての不安や戸惑いを安心に変えていただくために、生前から死後までをサポートするご契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)」をご用意しています。法人の身元保証サービスについても、ご利用可能です。
https://www.nissay.co.jp/kaisha/granage_pj/torikumi/granage_star/

※一部、「GranAge Star(グランエイジ スター)」のサービス提供法人である一般社団法人シニア総合サポートセンターに寄せられた声を元に構成しています。

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