高齢者にも起こるスマートフォン依存の影響について

高齢者にも起こるスマートフォン依存の影響について

スマートフォンは現代の生活に欠かせない物になりつつありますが、一方で、常にスマートフォンを触っていないと落ち着かない「スマートフォン依存」が話題になることがあります。この記事では、高齢者にも起こるスマートフォン依存の影響について解説します。

スマートフォン依存の原因と脳に及ぼす影響

スマートフォンは、電話・メール・インターネット検索・ゲーム・SNS等非常に便利な機能が備わっており、簡単に楽しみが得られ、興味・関心を引く刺激も多く存在し、工夫を凝らした広告も並んでいます。スマートフォンを使用していると、常に興味・関心が刺激され続けた状態になり、一定の刺激に飽きると、より強い刺激を求め長時間使用し続けるようになることが、スマートフォン依存の主な原因と考えられています。

このような依存状態が続くと、認知機能(注意力・記憶力等に関わる)や感情を司る脳領域に影響が及び、学習能力・コミュニケーション能力等が低下し、心身に変化が起こる可能性があります。一般的に、スマートフォン依存は子ども・若年層に多いと言われていますが、最近は高齢者もスマートフォンを使用するようになっているため、以下で紹介する変化が起こっていないか気を付けることをおすすめします。

スマートフォン依存で起こる変化

スマートフォン依存の方には、以下の変化が起こる可能性があると言われています。

・イライラする・落ち着きがなくなる:スマートフォンが近くにないと落ち着かず、少しの時間も手放さず持ち歩くようになる
・実生活におけるコミュニケーション能力の低下:メール・SNS等、インターネットを通じたコミュニケーションはできるが、実生活でのコミュニケーションを億劫に感じたり、実生活での会話・人間関係等でトラブルを起こしやすくなったりする
・仕事の能力・学力が低下する:職場・学校で集中できなくなり、仕事・学業で支障が出るようになる
・体調不良が起こる:長時間同じ姿勢が続く・体を動かす機会が減る等により、肩こり・腰痛・頭痛・肥満等を引き起こし、目を酷使することで視力低下を引き起こす可能性もある
・睡眠障がいに陥る:生活リズムが乱れる・昼夜逆転の生活になる等が原因で、睡眠障がいに陥る可能性がある


スマートフォンは、適切に使用する限りは非常に便利で役に立つ物です。健康管理用のアプリ等、高齢者におすすめできるサービスもあります。スマートフォン依存の予防には、使用時間を決める・食事の際は近くに置かない・寝床には持ち込まない等、使用する上でのルールを決めることが役立つと言われています。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生23-5072,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。