5月病の特徴と予防対策

5月病の特徴と予防対策

4月から5月の大型連休の後に心身に不調を感じる状態を5月病と言います。5月病が悪化すると、欠席・欠勤が増え、社会生活に支障が出る可能性があります。この記事では、5月病の特徴と予防対策について解説します。

5月病の特徴

5月病になると、「会社に行きたくない」「なんとなく体調が良くない」「仕事に集中できない」等の変化が現れ、以下の症状が現れる場合もあります。

・食欲が落ちる
・頭痛・めまいがする
・眠れない、朝なかなか起きられない
・風邪を引きやすくなった
・やる気が出ない
・気分が落ち込む
・イライラする、焦りや不安を感じる
・周囲への関心がなくなる 等

どのような方も5月病になる可能性はありますが、「真面目で几帳面」「責任感が強い」「悩みをひとりで抱え込む」「控えめで大人しい」「完璧主義」等の方は5月病になりやすく、以下の環境の方も5月病になりやすいと言われています。

・就職・転職・転勤・異動をした
・組織改編等で職場の人間関係や雰囲気が変わった
・新しい仕事を担当することになった
・責任あるポジションやプロジェクトを任されるようになった
・残業や休日出勤等で勤務時間が長くなった 等

5月病の予防対策

5月病になる方は、環境の変化によるストレスや疲労を溜め込みやすい傾向にあります。以下の対策でストレスや疲労を溜め込まないようにすることが、5月病の予防につながります。

●趣味を楽しむ
料理・読書・音楽・写真・絵画等、好きなことに打ち込んでいる際は、セロトニンが活性化されることで気分が上向きになり、リフレッシュしやすくなると言われています。

●適度に体を動かす
適度に体を動かすとストレスによる緊張が解れ、リラックスしやすくなります。散歩・ウォーキング・軽めのジョギング・ボルダリング等、楽しめる範囲の運動でかまいません。

●食生活を見直す
セロトニンの生成を促す、魚類・肉類・乳製品・大豆製品・ナッツ類・穀類・バナナ・アボカド・いも類等を積極的に摂りましょう。ただし、カフェイン飲料や糖類がたくさん入った食品を摂り過ぎると、睡眠や内臓機能に影響を与えるため、適量を心がけてください。

●生活リズムを整える
「休日は夜更しをし、遅い時間に起きる」等、休日の生活リズムが乱れると、疲労が回復しにくくなります。休日も平日と同じ生活リズムで過ごせるよう、起床・食事・就寝等の時間帯をできる限り整えるようにしましょう。また、就寝前にスマートフォン・パソコン等を使うと睡眠の質が低下し、疲労が溜まりやすくなるため気をつけてください。

●悩みを抱え込まず、外に出す
悩みを誰かに相談すると、心が軽くなる可能性があります。相談できない場合は、ノート等に悩みを書き出すと、悩み・感情等を整理しやすくなります。

5月病が長期化すると、専門的な治療が必要になる可能性があります。2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生23-817,商品開発G

関連記事

  • 脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション

    脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション

    脳梗塞で麻痺を起こすと、寝たきりになることでうつ症状・認知症等を発症する可能性があります。この記事では、脳梗塞による麻痺(まひ)のリハビリテーション(リハビリ)について解説します。

  • 転移性肝がんについて

    転移性肝がんについて

    肝がん【肝臓に発生するがん】には、原発性肝がん【肝臓の細胞が悪性腫瘍(がん)化して生じるがん】と転移性肝がん【他部位・他臓器で発生したがん細胞が肝臓に転移し発生するがん】があり、転移性肝がんは原発性肝がんよりも発症数が多いと言われています。この記事では、転移性肝がんについて解説します。

  • 腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について

    腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について

    腎臓に発生する腫瘍が良性であることは少なく、ほとんどが悪性腫瘍(がん)であると言われています。腎臓に発生するがんは種類により症状が異なり、発生しても症状が現れない可能性があります。この記事では、腎臓に発生するがんの種類と血尿との関係について解説します。