【仕事と介護の両立支援】親の介護が始まる前にやっておきたいこと

【仕事と介護の両立支援】親の介護が始まる前にやっておきたいこと

高齢になると病気やケガをきっかけに介護が必要になることがあります。この記事では、親の介護が始まる前にやっておきたいことについて解説します。

親の介護はある日突然に始まります!

元気だったはずの親が、突然、倒れる……。
高齢になると病気やケガをきっかけに介護が必要になることがあります。
Tさん(48歳)の母親(81歳)は、車で2時間ほどの実家で1人暮らしをしています。先日、転倒して骨折し、緊急搬送されました。もうすぐ、退院を迎えます。
Tさんは、「退院後、母親を自分たちの自宅で療養させたい」と妻に相談しました。ところが、妻は拒否。Tさんの母親も「1人でだいじょうぶ」と頑なです。Tさんは頭を抱えていました。
ひと昔前は、親が倒れたら、子どもの誰かが同居して……、というスタイルが一般的でした。しかし、TさんやTさんの妻にも仕事があります。母親も、住み慣れた家を離れたくないのでしょう。
倒れてからでは、話し合っている時間の余裕はありません。親が元気なうちに、もし介護が必要になったら、どこで、どのようにサポートするか、親本人とはもちろん、配偶者やきょうだいとも相談しておきたいものです。そして、介護保険を上手に活用することが大事です。入院中にも、介護保険の申請はできます。

まずは、地域包括支援センターを一度のぞいてみましょう!

親の住所地を管轄する地域包括支援センターに行くと、介護の相談や介護保険の申請等ができます。
いざという時に、迅速に行動できるよう、管轄の地域包括支援センターの所在地を確認し、一度のぞいておくことをお勧めします。もし、管轄の地域包括支援センターの所在地がわからない場合は、市町村のホームページや、役所に確認するなどして調べましょう。高齢者向けのサービスをまとめた印刷物なども置かれているのでもらっておくと安心です。
◆地域包括支援センターとは◆
高齢者が住み慣れた地域でいつまでも自分らしく暮らすために、高齢者本人やその家族からの相談・情報支援をおこなう機関です。
・介護の相談
・介護保険の申請
・介護保険以外のサービス、施設の情報提供 等
提供元:介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子

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