「施設入居」を親に拒否されることは少なくありません。この記事では、「施設入居」を親に拒否された場合の対応について解説します。
「施設は嫌だ!」と親が拒否したら?
親の要介護度が重くなってくると、「施設に入ったほうが・・・」と考える人は多いと思います。しかし、親に提案しても「施設になんか入らない!」と一蹴されることが少なくありません。嫌がられると、強く勧めることもためらわれます。
Tさん(50代)も一人暮らしの母親に施設入居を勧めたところ拒否されました。母親が認知症と診断されて2年ほど経ちます。「コンロの火を消し忘れるのか、帰省した時、台所に焦げた鍋が複数あってビックリしました」とTさん。母親にはコンロの使用をやめるように言い、食事の宅配サービスを利用するようになりました。ところが、その後も、黒焦げの布巾を発見。「母親の担当ケアマネジャーと医師にも相談しました。もし火事を出せば、近隣にも多大な迷惑をかけるので、施設を探すことにしたのです。でも、母に話すと 『この家で死ぬんだ』 と怒りだしました」。
火事に限ったことではありませんが何らかの危険がある場合は、在宅の限界と言えるかもしれません。親の気持ちが頑なであれば、ケアマネジャーや医師から、直接本人に提案してもらいましょう。家族よりも第三者の言葉を受け入れる傾向があります。
施設とは相性もありますから、一緒に見学に出かけたり、可能であれば体験入居をしたりして、納得してもらいたいところです。老人保健施設に3か月程入ってもらい、慣れたところで本格的に「施設入居」という方法も考えられます。
いよいよとなってから検討すると、Tさんのところのようになりがちです。将来的に入居を視野に入れるなら、要介護度がそれほど重度でない頃から、ケアプランにショートステイを組み入れてもらうのも一案です。施設に慣れておいてもらえれば在宅から施設介護への移行がスムーズだと思います。
Tさん(50代)も一人暮らしの母親に施設入居を勧めたところ拒否されました。母親が認知症と診断されて2年ほど経ちます。「コンロの火を消し忘れるのか、帰省した時、台所に焦げた鍋が複数あってビックリしました」とTさん。母親にはコンロの使用をやめるように言い、食事の宅配サービスを利用するようになりました。ところが、その後も、黒焦げの布巾を発見。「母親の担当ケアマネジャーと医師にも相談しました。もし火事を出せば、近隣にも多大な迷惑をかけるので、施設を探すことにしたのです。でも、母に話すと 『この家で死ぬんだ』 と怒りだしました」。
火事に限ったことではありませんが何らかの危険がある場合は、在宅の限界と言えるかもしれません。親の気持ちが頑なであれば、ケアマネジャーや医師から、直接本人に提案してもらいましょう。家族よりも第三者の言葉を受け入れる傾向があります。
施設とは相性もありますから、一緒に見学に出かけたり、可能であれば体験入居をしたりして、納得してもらいたいところです。老人保健施設に3か月程入ってもらい、慣れたところで本格的に「施設入居」という方法も考えられます。
いよいよとなってから検討すると、Tさんのところのようになりがちです。将来的に入居を視野に入れるなら、要介護度がそれほど重度でない頃から、ケアプランにショートステイを組み入れてもらうのも一案です。施設に慣れておいてもらえれば在宅から施設介護への移行がスムーズだと思います。
◇「入居前」に施設に慣れてもらう方法◇
〇有料老人ホームに体験入居→自宅に戻らず、そのまま施設に入居
〇特別養護老人ホーム のショートステイを毎月利用→その特別養護老人ホームに申込み→入居
〇老人保健施設に「3か月入居」→グループ内の特別養護老人ホームや有料老人ホームに申込み→入居
〇有料老人ホームに体験入居→自宅に戻らず、そのまま施設に入居
〇特別養護老人ホーム のショートステイを毎月利用→その特別養護老人ホームに申込み→入居
〇老人保健施設に「3か月入居」→グループ内の特別養護老人ホームや有料老人ホームに申込み→入居
提供元:介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子