血管年齢と生活習慣病の関係性について

血管年齢と生活習慣病の関係性について

血管年齢とは、血管のしなやかさ・硬さ等を基準にした「血管自体の年齢」のことであり、動脈硬化等の指標にもなります。この記事では、血管年齢と生活習慣病の関係性について解説します。

血管年齢と生活習慣病について

生活習慣病は食生活の乱れ・運動不足等の生活習慣の乱れによって発症する疾患です。一般的に、血管年齢は実年齢を重ねる程高くなりますが、脂質異常症・高血圧・糖尿病等の生活習慣病も血管年齢を高める主な原因になります。

例えば、脂質異常症でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)等の数値が基準よりも高い方は、血液中に含まれる脂質が増加している状態です。老化して脆くなった血管(動脈)は、内膜(動脈の最内層の膜)に小さな傷や隙間が発生しているため、LDLコレステロール等が沈着しやすいと言われています。この状態は、動脈硬化が進行しやすく、血管年齢を更に高める可能性があります。また、高血圧で血管への圧力が高くなること・糖尿病により高血糖が持続することも、動脈硬化を進行させる原因になります。なお、生活習慣病を複数抱えている方は血管が老化しやすく、動脈硬化になるリスクも高いと言われています。動脈硬化が進行すると、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞等の深刻な疾患のリスクも高まります。

血管年齢が高くなりやすい生活習慣

以下の生活習慣は動脈硬化を進行させる原因になる可能性があります。当てはまる項目がある場合は、生活習慣病と診断されていない方も生活習慣を見直すことをおすすめします。

・満腹になるまで食べる習慣がある
・揚げ物・脂っこい物等、脂質を多く含む食品を好んで摂る
・菓子類・清涼飲料水等、糖分を多く含む食品を好んで摂る
・味付けの濃い食品等、塩分を多く含む食品を好んで摂る
・ほぼ毎日飲酒する・1回の飲酒量が多い等、アルコール摂取量が多い
・運動を全くしない・体をほとんど動かさない等、運動不足である
・喫煙習慣がある
・睡眠不足である
・ストレスがある 等


血管年齢が高い・生活習慣病のリスクが高いと指摘されたことがある方は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。また、若い頃に比べて著しく体重が増えている方等も、血管年齢が高くなりやすく、生活習慣病のリスクが高まっている可能性があります。必要に応じて医療機関に相談し、食生活や運動習慣等の生活習慣を見直すようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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