高齢者の方のめまいについて

高齢者の方のめまいについて

高齢者の方は、若い方と比べてめまいを起こしやすいと言われています。この記事では、高齢者の方のめまいについて解説します。

高齢者の方のめまいの特徴

高齢者の方がめまいを起こしやすいのは、主に平衡感覚の衰え・血圧調整の衰え・持病や薬剤等の影響が関係していると考えられています。高齢者の方のめまいは、これらが複数重なり合って起こることが多く、原因を特定しにくいことが特徴のひとつです。また、回転性のめまいが生じやすい疾患になった場合でも揺れるようなめまいを感じる等、典型的な症状が現れにくく、めまいの感じ方の個人差が大きい傾向にあると言われています。

・平衡感覚の衰え:内耳・前庭神経・前庭神経核・大脳皮質等の神経系の加齢変性により、平衡感覚に関係する情報を十分に処理できなくなることが原因
・血圧調節能力の衰え:加齢により血圧を調節する能力が衰え血圧変動が激しくなり、脳幹・視床・大脳皮質等に酸素や栄養が十分に送られなくなることが原因
・持病や薬剤の影響:生活習慣・加齢等が原因で発症する高血圧・糖尿病・動脈硬化症等がめまいを引き起こす可能性があり、服用している薬剤の副作用でめまいが起こる可能性もある

高齢者の方のめまいの主な原因疾患

高齢者の方のめまいの主な原因疾患は、起立性低血圧・椎骨脳底動脈循環不全・脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血等)・脱水症であり、起立性低血圧によるめまいが、特に多いと言われています。

●起立性低血圧
座った状態から急に立ち上がった際に起こる血圧低下が原因で発症します。高齢者の方は重い症状が出にくいと言われていますが、血圧が少し下がっただけでもめまい等の軽い症状が起こりやすい傾向にあると言われています。なお、起立性低血圧は、パーキンソン病・多発神経炎等の症状として起こる可能性があり、血圧降下剤・利尿剤・向精神薬等の薬剤の影響で起こる場合もあります。

●椎骨脳底動脈循環不全
動脈硬化の進行・頸椎の変形等が原因で、椎骨動脈系の血流量が一時的に減少することで発症します。この疾患自体に生命を脅かすリスクや後遺症のリスクはないと言われていますが、放置すると脳梗塞に進行する可能性があります。

●脳卒中
めまいは、脳卒中の軽度の症状・初期症状として起こる可能性があります。軽度の脳梗塞では、めまい等の軽い症状で治まる場合もありますが、複数回繰り返すことで本格的な脳梗塞に進行する恐れがあるため注意が必要です。

●脱水症
めまいは、軽度から中等度の脱水症の症状のひとつです。高齢者の方は脱水症になりやすく、悪化しやすいと言われているため、こまめに水分を補給することが大切です。


めまいには、問題のない軽度ものから治療が必要な深刻なものまであり、一般の方が見分けることは難しいと言われています。めまいを繰り返している際は、症状が軽いものであっても早めに医療機関を受診しましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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