脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血等)とは、脳の血管が詰まる・破裂する等で起こる疾患です。この記事では、脳卒中のリハビリテーション(リハビリ)の目的と、リハビリを早期に始めることの重要性について解説します。
脳卒中のリハビリの目的
脳卒中のリハビリの目的は、急性期(一般的に発症直後から数週間程度)と回復期(急性期を終え、数カ月経過した時期)で変わります。急性期のリハビリの主な目的は、身体機能低下の予防です。リハビリはあくまで「リハビリを行っても問題ない」と判断された場合に、可能な範囲で行われます。症状等により内容は異なりますが、一般的には、同じ体勢を避けるため「起こして、動かす」ことに重点を置き、手足の関節を動かす・寝返りを打つ・座る・背もたれのない椅子に両足をつけて座る等のリハビリを、主にベッド、またはその周辺で行います。
回復期に入ると、ADL(日常生活動作)・QOL(生活の質)の向上を目的に、食事・移動・入浴・排泄等のリハビリを行い、立つ・座る等の訓練や、杖等を使用した歩行練習等を進めます。また、以下の症状に対するリハビリを行う場合もあります。
・嚥下障がい(食べ物や飲み物を上手く飲み込めない状態):発声練習・喉に刺激を与える等を通し、ひとりで食事ができるようになることを目指す
・言語障がい(上手く話せない状態):無理のない範囲で言葉を発する・歌をうたう等を行い、言葉が自然と出る状態を目指す
・運動障がい(手・足等、体を上手く動かせない状態):運動療法・歩行訓練等を行い、症状の回復を目指す
・高次脳機能障がい(記憶・注意力・感情等に問題が起こる状態):自身に障がいが起こっていることを認識してもらうことから開始し、日常生活を送るために必要な対策を重ねていく
在宅で生活を送るようになる維持期(生活期)では、これまでのリハビリで回復させてきた身体機能を維持することを目的に、入院生活でのリハビリを継続することが重要と言われています。また、「脳卒中発症前にできたことが、今できない」という苦悩を少なくするため、発症前の状態まで回復することを目指すリハビリも行われます。
回復期に入ると、ADL(日常生活動作)・QOL(生活の質)の向上を目的に、食事・移動・入浴・排泄等のリハビリを行い、立つ・座る等の訓練や、杖等を使用した歩行練習等を進めます。また、以下の症状に対するリハビリを行う場合もあります。
・嚥下障がい(食べ物や飲み物を上手く飲み込めない状態):発声練習・喉に刺激を与える等を通し、ひとりで食事ができるようになることを目指す
・言語障がい(上手く話せない状態):無理のない範囲で言葉を発する・歌をうたう等を行い、言葉が自然と出る状態を目指す
・運動障がい(手・足等、体を上手く動かせない状態):運動療法・歩行訓練等を行い、症状の回復を目指す
・高次脳機能障がい(記憶・注意力・感情等に問題が起こる状態):自身に障がいが起こっていることを認識してもらうことから開始し、日常生活を送るために必要な対策を重ねていく
在宅で生活を送るようになる維持期(生活期)では、これまでのリハビリで回復させてきた身体機能を維持することを目的に、入院生活でのリハビリを継続することが重要と言われています。また、「脳卒中発症前にできたことが、今できない」という苦悩を少なくするため、発症前の状態まで回復することを目指すリハビリも行われます。
リハビリを急性期から始めることの重要性
急性期からリハビリを開始することが推奨されているのは、寝たきりの状態が続くことで「廃用症候群」になるリスクが高まることが理由と言われています。廃用症候群とは、過度の安静や長く寝たきりでいることによって心身に生じる、様々な機能低下の総称です。廃用症候群を予防し、早期にADL・QOLを向上させ社会復帰することを目指すためには、急性期からのリハビリが大きく左右すると言われています。
リハビリを乗り越えるためには、介護サービス等を利用し、ご本人や介護する方の負担を少なくすることが役立つこともあります。まずは、医療機関やお住まいの自治体に相談してみてください。
リハビリを乗り越えるためには、介護サービス等を利用し、ご本人や介護する方の負担を少なくすることが役立つこともあります。まずは、医療機関やお住まいの自治体に相談してみてください。
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