脳血管造影検査とは、脳の主要血管の形態診断や、くも膜下出血・脳梗塞等の脳血管障がい、動脈瘤等の脳血管の病変、脳腫瘍等の血行支配の状態等を調べる検査です。この記事では、脳血管造影検査の内容と注意点について解説します。
脳血管造影検査の内容
脳血管造影検査では、造影剤(画像診断において体内の状態や病変等を分かりやすくするための薬剤)を頭部の血管にカテーテルを通して注入し、造影剤が血管の中を流れていく様子をX線で連続撮影することで、頭の血管の詳しい様子を調べます。一般的に、脳血管造影検査は1泊2日程度の入院検査を行いますが、検査自体は1時間から2時間程度で終了します。
カテーテルの挿入は、鼠径部(そけいぶ:大腿部の付け根にある溝の内側部分)の大腿動脈(鼠径部から膝上部まで走行する動脈)・手首の橈骨動脈(とうこつどうみゃく:前腕内側の親指側を走行する動脈)・肘窩(ちゅうか:肘を曲げた際に腕の内側にできるくぼみ)の上腕動脈(上腕部を走行し、肘窩で分岐する動脈)のいずれかから行います。穿刺(針を刺すこと)する部位に局所麻酔注射をし、穿刺部の動脈内にカテーテルを挿入していきます。
検査終了後カテーテルを抜き、圧迫して止血します。その後、ベッド上で安静にしますが、橈骨動脈・上腕動脈で検査した方は鼠蹊部で検査した方よりも安静時間が短くなる場合があります。
カテーテルの挿入は、鼠径部(そけいぶ:大腿部の付け根にある溝の内側部分)の大腿動脈(鼠径部から膝上部まで走行する動脈)・手首の橈骨動脈(とうこつどうみゃく:前腕内側の親指側を走行する動脈)・肘窩(ちゅうか:肘を曲げた際に腕の内側にできるくぼみ)の上腕動脈(上腕部を走行し、肘窩で分岐する動脈)のいずれかから行います。穿刺(針を刺すこと)する部位に局所麻酔注射をし、穿刺部の動脈内にカテーテルを挿入していきます。
検査終了後カテーテルを抜き、圧迫して止血します。その後、ベッド上で安静にしますが、橈骨動脈・上腕動脈で検査した方は鼠蹊部で検査した方よりも安静時間が短くなる場合があります。
脳血管造影検査を受ける際の注意点
脳血管造影検査は「動脈に針を刺す検査」のため、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬等)を服用している場合には、検査前に薬を中止する、もしくは、検査後に長めの安静時間を取る必要があります。これらの薬を服用している方は、必ず検査を受ける医療機関に申告しましょう。また、ビグアナイド系糖尿病薬を服用している場合は、ヨード系の造影剤と併用してしまうと一過性の腎機能低下をきたす可能性があります。脳血管造影検査前はビグアナイド系糖尿病用剤の服用を中止し、検査後48時間経過したのち再開することが望ましいとされるため、こちらも必ず申告してください。また、造影剤そのものでアレルギー反応を起こしたことがある方も、アレルギーによるショックを起こす可能性があるため申告が必要です。
検査前は確実に穿刺部から穿刺ができるよう、穿刺部に体毛がある場合には剃毛を指示される可能性があります。また、検査前は絶食が必要となり、医療機関の指示があるまで食事を摂ることはできません。なお、薬を服用するために「少量の水分」を摂取することはできますが、水分を摂取できる時間が限られています。必ず医療機関の指示に従いましょう。
脳血管造影検査では、検査後にも入浴・運動等の注意事項について医療機関から説明される場合があります。トラブルを防ぐため、医療機関からの指示は必ず守りましょう。
検査前は確実に穿刺部から穿刺ができるよう、穿刺部に体毛がある場合には剃毛を指示される可能性があります。また、検査前は絶食が必要となり、医療機関の指示があるまで食事を摂ることはできません。なお、薬を服用するために「少量の水分」を摂取することはできますが、水分を摂取できる時間が限られています。必ず医療機関の指示に従いましょう。
脳血管造影検査では、検査後にも入浴・運動等の注意事項について医療機関から説明される場合があります。トラブルを防ぐため、医療機関からの指示は必ず守りましょう。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ