【健康コラム】メタボ通知が届いたら - 100年人生レシピ|認知症を考えるみんなのためのメディア

【健康コラム】メタボ通知が届いたら

生活習慣病全般に良いとされる生活習慣は認知症予防にも有効です。疾病の仕組みや原因、その予防方法について知り、健康的な生活を心がけましょう。

健診後に特定保健指導の案内が届いたら、チャンスと考えましょう。ぜひ、特定保健指導を受けて健康な身体を手に入れましょう。

特定保健指導ってなに?

特定健診の結果によって受けられる保健指導(健康相談)のことです。40歳から74歳までの公的医療保険加入者を対象に、保健師や管理栄養士との面談を通し、ご自身の健康状態を振り返り、生活習慣の改善に取り組むための計画を立てたり、アドバイスを受けたりする、生活習慣改善プログラムを実施します。特定保健指導には、リスクの程度に応じて、動機付け支援と積極的支援があります。動機づけ支援は1回の面談のみですが、積極的支援は3カ月間継続的な支援を行い、いずれも3~6カ月後に評価を行います。

今はなんともないし、受けなくてもいいんじゃない?

健康診断でよくみられる高血圧、高血糖、脂質異常症といった異常を放置するとどのような病気の危険性があるのか考えたことはありますか?
メタボリックシンドロームは動脈硬化を引き起こし、痛みなどの自覚症状がなく進行していきます。そして突然、脳や心臓の病気を引き起こします。これらの病気を発症すると、命を脅かすことはもちろん、一命をとりとめても後遺症が残ったり高額の医療費がかかったりします。なんともない今だからこそ、特定保健指導を受けましょう。

実際にはどんな指導をするの?

保健師や管理栄養士が日常生活について確認を行い、必要に応じたアドバイスやプラン設定を行います。

【プランの一例】
体重70kgの人が、3カ月で-2kgを目標とするプラン
(1) 毎日体重を記録する
(2) 毎朝のチョコレートをプチトマトに変える
(3) 20分間のウォーキングを週3~4回取り組む

その他、摂取エネルギー量を減らしたり、運動量を増やしたりするために、
・甘い飲み物をお茶に変える。
・お茶碗を小さい物へ変更する。
・休肝日を週○日つくる。
・職場や外出先では階段を使用する。
・歯磨きをしながら踵の上げ下げや、スクワットをする。

など、実行できそうなことを一緒に考え、プランの中に組み入れていきます。

生活習慣病は、一人ひとりがバランスの取れた食生活、適度な運動習慣を身に付けることにより予防可能です。自分の健康状態を毎年確認し、健康づくりにつなげるために、1年に一度、特定健診を受診し、生活習慣の改善が必要な方は、特定保健指導を受けましょう。
東京臨海病院 管理栄養士 日本糖尿病療養指導士、NST専門療法士 青木 淳子
提供元:和洋女子大学、株式会社ライフケアパートナーズ

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