寒さによる肩こりの原因と対処法

寒さによる肩こりの原因と対処法

気温が下がり寒くなると、肩こりになる方が増えてきます。この記事では、寒さによる肩こりの原因と対処法について解説します。

寒さによる肩こりの原因

寒い時期に肩こりが起こる主な原因として、以下が挙げられます。

●冷えによる筋肉の緊張
寒さや冷たい風による冷えは、肩・背中の筋肉を緊張させる原因です。肩・背中の筋肉の緊張は、肩こりの原因になります。

●運動不足
運動不足で血流が悪化すると、筋肉に疲労物質・老廃物が溜まりやすくなり、肩こりが起こりやすくなります。気温が下がり寒くなる時期は、外出がおっくうになるため運動不足になりやすいです。運動習慣のない方は、体を動かす機会が更に少なくなる傾向があるため注意してください。

●姿勢の悪さ
猫背等の姿勢の悪さは、肩・背中の筋肉を過度に緊張させ、こわばらせることで肩こりを引き起こします。元々姿勢が悪い方・寒いときに背中を丸めるクセのある方は、特に注意しましょう。

●自律神経の不調
自律神経の不調は、筋肉の緊張を誘発することで肩こりを引き起こす可能性があります。自律神経の不調の主な原因にはストレスや生活習慣の乱れ等がありますが、寒さ・冷え・寒暖差・温度差等が原因になる可能性もあります。

●厚着のし過ぎ
厚着をし過ぎると、重みや動きにくさで肩・背中の筋肉に負担をかけます。また、汗をかく程の厚着をすると、汗が蒸発した際に体の熱を奪うため、冷えの原因になります。このような冷えは、肩・背中の筋肉を緊張させるだけでなく、自律神経の乱れの原因にもなります。

寒さによる肩こりの対処法

寒さによる肩こりは、首・肩・背中周りの筋肉の緊張をほぐし、血流を促進することで解消できる可能性があります。お風呂等で温める・マッサージでほぐす方法もおすすめですが、以下のストレッチをこまめに行うこともおすすめです。

1.足を肩幅くらいに広げ、腕を降ろした状態でまっすぐ立つ
2.自然に両腕を降ろした状態で両肘を軽く曲げ、両腕を外側に開いて肩の高さまで挙げる(両肘は外側・内側に捻ったりせず、自然な状態で挙げる。肩の高さまで挙げると姿勢が崩れる・痛みが出る場合は、可能な高さまでで構わない)
3.両肘を曲げながら両側の肩甲骨を背骨へ引き寄せる
4.この状態で5秒キープ
5.一度大きく息を吸い、息を吐きながら1.の状態に体勢を戻し、全身をリラックスする
6. 左肘を曲げ後方へ引きながら、左の肩甲骨を背骨に寄せる
7.6.と同時に、左斜め上に突き出すように、右腕を付け根から左斜め上方に向けてぐーっと伸ばす
8.伸ばしきった状態で5秒キープ
9.一度大きく息を吸い、息を吐きながら1.の状態に体勢を戻し、全身をリラックスする
10.6.から9.の動きを反対側で行う
※5.9.以外は、ゆっくりと自然に呼吸する


寒さによる肩こりは、睡眠の質の低下が原因で起こる可能性もあります。寝室の環境や寝間着を見直す、生活リズムを整えることも大切です。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

生22-5447,商品開発G

関連記事

  • 微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症の特徴と治療

    微小血管(びしょうけっかん)狭心症とは、心臓弁膜症等の疾患が認められず、直径100μm(マイクロメートル)以下の微小な冠動脈(かんどうみゃく)が充分に拡張しなかったり、著しく収縮したりすることで起こる狭心症です。この記事では、微小血管狭心症の特徴と治療について解説します。

  • 糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて

    糖尿病の方は皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚トラブルが悪化すると壊疽(えそ:皮膚・皮下組織等が壊死し、黒く変色した状態)等に進行し、日常生活に支障を来す可能性があります。この記事では、糖尿病が引き起こす皮膚トラブルについて解説します。

  • 直腸がんの症状と予防対策

    直腸がんの症状と予防対策

    直腸は大腸の一部であり、15cmから20cm程度の長さがあります。上部から直腸S状部・上部直腸・下部直腸に分けられ、上部でS状結腸からつながり下部で肛門へとつながります。この記事では、直腸がんの症状と予防対策について解説します。