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車椅子介助のポイントについて

車椅子の介助をする際には、特有の注意点があります。この記事では、車椅子介助のポイントについて解説します。

車椅子を押す・ブレーキを掛ける際のポイント

車椅子の介助では、移動しない際はブレーキを掛けておくようにしてください。ブレーキを掛け忘れると、車椅子に座っている方が落下・転倒したり、車椅子が思いがけず動き出したりする等の事故を引き起こす可能性があります。なお、車椅子を押す際・ブレーキを掛ける際の主なポイントとして以下が挙げられます。丁寧なコミュニケーションを心がけ、ゆっくり歩く際と同じくらいの速さで動かすように心がけることも大切です。

●車椅子を押す際のポイント
・介助する方は車椅子の真後ろに立ち、グリップ(手押しハンドル)を両手でしっかり握る。
・車椅子に座っている方にアームサポート(肘掛け)を握ってもらい、足をフットサポートに乗せる。片麻痺(かたまひ)がある場合は、麻痺がある側の腕をアームサポートに乗せず、太ももの上に乗せる。
・車椅子を押す前に必ず声をかけ、前後左右に注意しながらゆっくり押し始める。

●ブレーキを掛ける際のポイント
・介助する方は車椅子の側面、または後方に立つ。
・片手でグリップを握り、もう片方の手でブレーキを掛ける。
・反対側のブレーキも同様の手順で掛ける。

坂道・砂利道・段差等での移動介助のポイントについて

坂道・砂利道・段差がある場所で車椅子を移動する際の主なポイントとして、以下が挙げられます。

●坂道での移動のポイント
下り坂を前向きの状態で下ると、車椅子に座っている方は不安を感じやすいです。下り坂は、基本的には後ろ向きで下るようにしましょう。ハンドブレーキがある場合は、軽くブレーキを掛けながら下るようにしてください。

●砂利道での移動のポイント
砂利道・凸凹が多い道等では、後ろ向きで進むと車輪が突っかかりにくくなり、車椅子に座っている方も不安を感じにくくなります。介助する方は、車椅子を動かす際に脇をしめ、歩幅を広げて一歩一歩ゆっくりと進むことを心がけてください。また、傾斜のある場所では、アームサポートを持つようにすると動かしやすくなる場合があります。

●段差がある場所での移動のポイント
段差がある場所での手順の例として、以下が挙げられます。

1.段差に対し、車椅子を正面に向ける。
2.介助する方は、グリップを押し下げながらティッピングレバーを片足で踏み、前輪を上げる。
3.バランスを崩さないよう注意しながら車椅子を前進させ、前輪を段差の上にゆっくり乗せる。
4.後輪が段差に付くまで前進する。
5.後輪が段差に付いたら、段差に滑らせるようにして後輪を持ち上げる。
※後輪を段差に付けずに持ち上げようとすると、バランスを崩す可能性があるため注意する。


車椅子の介助する前に車椅子に問題がないか安全確認を行い、定期的なメンテナンスも行うようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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