アルツハイマー型認知症のステージ分類について

アルツハイマー型認知症のステージ分類について

アルツハイマー型認知症では、進行度合いを1から7の段階に分類する場合があります。この記事では、アルツハイマー型認知症のステージ分類について解説します。
※認知症の症状・進行には個人差があるため、ここで紹介する内容はあくまで目安となります。

アルツハイマー型認知症のステージ分類

アルツハイマー型認知症では、一般的に段階5以降になると介助が必要になると言われています。

●段階1:認知機能の障がいなし
・通常の認知機能を有する状態
・記憶能力低下の経験もなく、問診も問題がない

●段階2:非常に軽度の認知機能の低下
・加齢に伴う変化・ごく初期のアルツハイマー型認知症の兆候とされる状態
・よく使う言葉や名前をど忘れする、鍵・眼鏡等の置き場所を忘れる等が起こる

●段階3:軽度の認知機能の低下
・初期段階のアルツハイマー型認知症の一部とされる状態
・周囲の方が気付く程度の言葉・名前のど忘れがある
・社会的・職場における遂行能力の低下が現れ始める
・初めて読んだ文章の内容を覚えられない、計画を立てられない、ものをなくす・置き忘れる等の症状が現れる

●段階4:中等度の認知機能の低下
・軽度・初期のアルツハイマー型認知症
・最近の出来事を覚えていない・難しい暗算(100から順に7を引いていく等)ができない・お金の管理ができない等の症状が現れ始める

●段階5:やや重度の認知機能の低下
・中等度・中期のアルツハイマー型認知症
・現住所・電話番号・出身校等が思い出せない等の症状が現れ、場所・日付・曜日・季節等の区別ができなくなり、より簡単な暗算(40から4ずつ引く等)ができなくなる
・食事・トイレ等の介助を必要としないが、季節・状況に応じた服装を選べなくなる等が起こるため、周囲の助けが必要になる

●段階6:重度の認知機能の低下
・やや重度・中期のアルツハイマー型認知症
・最近の経験や出来事・周囲の環境をほぼ認識できない状態
・ご自身の生い立ちを思い出すことはできないが名前を言うことはできる
・パートナー・介護者の名前を忘れるが「知っている人・知らない人」の区別はつく
・着衣やトイレ等の介助が必要であり、睡眠・起床のサイクルが乱れ、尿失禁・便失禁の頻度が増える
・性格が大きく変化し、疑心・妄想・幻覚等が頻発し、徘徊による迷子も増える

●段階7:非常に重度の認知機能の低下
・重度あるいは後期のアルツハイマー型認知症
・反応・会話・動き等が失われ、最終的に体の動きを制御できなくなる
・食事・トイレを含め、ほぼ全般にわたって日常的な介護が必要となる
・微笑む・手助けなしで座る・頭を正面に向けて保つ等もできなくなり、嚥下障がい等が起こる場合もある


介護では進行度合いによって対応方法を変える必要があり、意思疎通の工夫が必要な場面も出てきます。介護サービス等を利用して、負担が溜まり過ぎないように気をつけてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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