食物繊維がダイエットに役立つ理由と摂り方のポイント - 100年人生レシピ|認知症を考えるみんなのためのメディア

食物繊維がダイエットに役立つ理由と摂り方のポイント

食物繊維を含む食品は生活習慣病予防に役立ち、ダイエットに取り組む際にもおすすめできます。この記事では、食物繊維がダイエットに役立つ理由と摂り方のポイントについて解説します。

食物繊維がダイエットに役立つ理由

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。腸内の善玉菌が、水溶性食物繊維をエサにして増えることで、腸内環境が整い便通が促されます。また、不溶性食物繊維には腸を刺激し便通を促す働きがありますが、これは不溶性食物繊維が胃腸内で水分を吸収し膨らむことで、腸のぜん動運動(腸が筋収縮することで、腸の内容物を肛門側へ移動させること)が促されることが関係しています。便通が滞った状態は肥満につながりやすいと言われているため、食物繊維を積極的に摂り便通を促すことはダイエットに役立つ可能性があります。その他、以下の点も、食物繊維がダイエットに役立つ理由と考えられています。

・善玉菌が水溶性食物繊維を分解する際に短鎖脂肪酸(脂肪細胞が脂肪を溜め込むことを抑制する働きがある脂肪酸)を産生する
・血糖値が急激に上昇すると、糖が脂肪として蓄積されやすくなる。水溶性食物繊維には食後血糖値の上昇を抑える作用がある

食物繊維の摂り方のポイント

食物繊維を含む食品として、野菜類・海藻類・きのこ類・豆類・ナッツ類・大豆製品・雑穀・乾物等が挙げられます。野菜中心の献立にする・主食を雑穀入りご飯や全粒粉製品に変更する・加熱調理でかさを減らし摂りやすくする等し、食物繊維を積極的に献立に取り入れるようにしてください。なお、ダイエットのために食物繊維を取り入れる際は、油を使わない加熱調理(煮る・茹でる・蒸す等)がおすすめです。

また、食事の際に食物繊維を豊富に含む食品から摂り始めることで食後血糖値の上昇が緩やかになり、これらの食品には歯応えがあるため満腹感を得やすくなります。ダイエットに取り組む際は、食物繊維を豊富に含む副菜・サラダから摂り始め、その後主菜・主食の順で摂るようにすることをおすすめします。ただし、食物繊維は消化に負担がかかるため、胃腸が弱っている際には摂り過ぎに注意しましょう。


ダイエットに取り組む際は、バランスの整っている食生活を心がけることが大切です。1日3食の食事を規則正しく摂り、栄養バランスを考慮しながら可能な限り多くの品目を献立に取り入れるようにしましょう。また、何らかの疾患で治療を受けている方は、必ず医療機関に相談した上でダイエットに取り組むようにしてください。
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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